ブックタイトル鉱山2020年11月号

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概要

鉱山2020年11月号

3)銅地金消費世界の銅地金消費量は,2019年実績は2,443万トンだったが,2020年は0.2%増の2,449万トン,2021年は1.1%増の2,475万トンになると予測した。・COVID-19感染拡大の影響により,中国を除く世界の銅消費量は2020年に9%減少すると予測している。これはEU(8%減)や米国(6%減),インド,日本,ASEANなどで大幅な減少が見込まれていることによる。しかしながら中国で銅地金の輸入が大幅に増加していることによって見掛け消費量が急増するため,相殺されると予測している。・2021年の中国を除く世界の銅消費量は,世界経済が全般的に回復していることから5%の増加。中国の見掛け消費量は,2020年の高水準の銅地金輸入を調整分も含めて2%の減少になると予測している。・銅は経済活動に欠かせず,現代の技術社会には必要不可欠であるため,需要は継続的に伸びていくと予想される。中国やインドなどの主要国のインフラ整備や,クリーンエネルギー移行への世界的な流れが銅の需要を支えていくことになる。4)銅地金需給バランス世界の銅需給バランスは,2020年は5.2万トンの供給不足,2021年は6.9万トンの供給過剰になると予測した。・今回の予測値は,COVID-19感染拡大の状況によって大きく変化する可能性があることに留意する必要がある。・需給バランスは中国の見掛け消費量を基に計算しているものであるが国家備蓄,生産者,消費者などの在庫は考慮されていない。・前回2019年10月に発表した2020年需給バランス予測は28.1万トンの供給過剰で,今回の予測は5.2万トンの供給不足となったが,これは中国の見掛け消費量が予想を上回ったためである。2 ICSGの次回総会日程ポルトガルのリスボンで2021年4月29?30日に予定。添付:世界の銅地金生産量と消費量予測(ICSG発表)以上-3-鉱山第789号2020年11月