ブックタイトル鉱山2020年11月号

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概要

鉱山2020年11月号

参加者は約30名。日本側参加者は,経済産業省担当官,ニッケル生産者や商社関係者など合計10名程度で,当協会からは2名が参加した。事務局が収集した世界各国のニッケル地金生産,消費,鉱山生産に関する2019年実績,2020年予想,2021年予想について,主に中国,インドネシアに関する議論が行われた。INSGには,世界のニッケル需給のカギを握る中国,インドネシア,フィリピン,カナダなどが未加盟であり,議論はもっぱら専門家の収集した独自情報や見解のみで行われ,当事国からの状況説明や当事者との意見交換ができない。そのため,加盟国ではない国の数値については,当事者以外の参加者の意見で議論が行われるため,まとまるのに時間がかかった。また,INSG事務局とアナリストの数名ですべての国の数値を細かく確認,修正していたが,数量が少ない国の千トンレベルの修正を行うことよりも,規模の大きい中国やインドネシアに関する議論を深掘りした方が良いように感じられた。多くの参加者が長時間傍聴するだけの統計議論も,国際会議を行うメリットを感じにくい状況であった。3統計委員会および産業関係者討議(IAP)統計委員会とIAPでは,以下のプレゼンテーションを行った。英国マッコーリー・キャピタル・ヨーロッパ社のジム・レノン氏「Covid-19後のニッケル:何が変わったのか」ベルギーの国際ステンレス鋼フォーラム(ISSF)の理事カイ・ハーセンクレバー氏「世界のステンレス鋼市場の現状」なお,講演要旨は,後日,INSGのサイトに公開予定である。4環境経済委員会環境経済委員会でのプレゼンテーションは以下のとおり。国際ニッケル協会(Nickel Institute)パルール・シャラバ氏「今後のニッケル市場開発」ICMM(International Council on Mining&Metals:国際金属鉱業評議会)トム・バトラー事務局長「ICMMの使命と鉱物および金属鉱業分野に関連する主要な活動」国際労働機関(ILO)技術担当理事カミラ・メイレルス氏「COVID-19が世界の産業界に与える影響と,ILOによる鉱業部門への影響」5 INSGの次回総会日程ポルトガルのリスボンで2021年4月26?27日に予定。以上-27-鉱山第789号2020年11月