ブックタイトル鉱山2020年11月号

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概要

鉱山2020年11月号

政国策際動情向報国際鉛亜鉛研究会(ILZSG)2020年10月総会報告日本鉱業協会鉛亜鉛需要開発センター山中和彦国際鉛亜鉛研究会(ILZSG)は,1959年に発足し,ポルトガル・リスボンに拠点を置き,鉛・亜鉛市場の調査・研究,国際的な鉛・亜鉛の貿易・普及のための課題に取り組んでいる。例年,春と秋にリスボンで総会を行うが,今回は世界的な新型コロナウイルス(COVID-19)の蔓延により春季会議は中止となり,秋季会議もオンラインでの開催となった。今回の第65回秋季会議は銅研究会(ICSG),国際ニッケル研究会(INSG)の秋季総会とタイミングを合わせ,10月16日と19日の2日間にわたって開催された。事務局,招待者を含め登録ベースで総勢81名の参加者があったが,今回筆者が参加したセッションでは16日の会議に約70名,19日は約40名程度が参加していた。日本からは,政府代表に加えて非鉄会社,JOGMEC,日本メタル経済研究所,鉛・亜鉛需要開発センター等,国別では最多となる13名が参加した。一方,昨年は最多の人数が参加した中国からは今年は1名の登録のみであった。期間中に総会,常任委員会が開催された他に,産業諮問委員会,鉱山・製錬プロジェクト委員会,統計・予測委員会および経済・環境委員会の各委員会により,世界の鉛・亜鉛産業分野の現在の傾向と諸問題に関するプレゼンテーションが行われた。この秋季会議では,鉛・亜鉛の現在の世界需要と供給レベルおよび2021年の見通しが示されるが,今年はCOVID-19により世界経済が深刻なダメージを受けている中での開催となり,ILZSGが示す見通しに注目が集まっていた。プログラムは当初配布されていたものとは若干異なるが,概ね以下の通りであった。1.産業諮問委員会/鉱山・製錬プロジェクト委員会/統計・予測委員会合同会議(10月16日開催)(1)開会あいさつILZSG専務理事Mr. Paul White(2)鉛と亜鉛の世界需給ILZSG市場・統計部門DirectorMr. Joao Jorge(3)研究会の市場予測の精度Mr. Joao Jorge(4)鉱業分野での人工知能デロイト英国鉱業・金属部門リーダーMr. Tim Biggs(5)統計・予測委員会活動報告Mr. Joao Jorge,ILZSG統計部門リーダーMr. Juan Luis Mamani(6)改定版鉛・亜鉛最終用途統計Mr. Juan Luis Mamani(7)2020年の鉱山,製錬の新設,増産,休廃止Mr. Joao Jorge(8)亜鉛めっきの世界的潮流VT Advisory DirectorMr. Vijay Thangavelu2.経済・環境委員会(10月19日開催)(1)新ILZSG亜鉛ファクトブック経済・環境部門DirectorMr. Jianbin Meng(2)OECDによる鉱物・金属サプライチェーンのデューデリジェンス最新状況鉱山第789号2020年11月-12-