ブックタイトル鉱山2020年8・9月号

ページ
90/214

このページは 鉱山2020年8・9月号 の電子ブックに掲載されている90ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

概要

鉱山2020年8・9月号

表12ニッケル地金需給(単位トン)区分2015年度2016年度2017年度2018年度2019年度平成27年度平成28年度平成29年度平成30年度平成31/令和元年度前年度?(%)期初在庫21,875 17,158 20,758 18,220 23,597 29.5?産65,67062,53160,95556,75258,8133.6輸?36,53637,65342,10157,11350,279-12.0うちニッケル地?31,07632,26935,43749,89143,606-12.6うちニッケル粉、フレーク5,4205,3846,6647,2226,672-7.6供給計124,081117,342123,814132,085132,6890.5内需(?掛値)72,96668,58181,57990,18555,198-38.8内需(報告値)43,00448,78148,00048,18545,934-4.7うち特殊鋼36,63741,53840,43840,46038,775-4.2磁性材料545457498481261-45.7めっき1,8101,9362,1002,1942,2844.1触媒3153223693864034.4蓄電池190506110242-58.9その他3,5074,4784,5344,5624,169-8.6過?補正29,96219,80033,57942,0009,264-77.9輸出33,87928,00324,01518,30223,38927.8需要計106,845 96,584 105,594 108,487 78,587 -27.6期末在庫17,15820,75818,22023,59754,102129.3うち?産業者2,6873,0652,3233,49611,168219.5うち販売業者6,9999,8417,79410,79824,029122.5うち消費者7,4727,8528,1039,30318,905103.2(出典経済産業省需給動態統計旧鉄鋼・非鉄金属・金属製品統計月報)ニッケル地金は,地金,粉,フレーク,ペレットの計とするニッケルの最大需要先はフェロニッケルを消費するステンレス鋼産業であり,2019年のフェロニッケル類の国内消費量は,フェロニッケル物量ベースで15.8万トンであった。2018年比では4.7万トン減少した。2019年は,海外品の競争激化によりニッケル系ステンレス鋼生産が厳しい局面に立たされたため,国内のフェロニッケル消費減と輸出増につながった。ステンレス鋼の生産量推移は表14のとおりである。全体のステンレス生産量は2015年から2019年の5年間で年間280万トンから267万トンに減少した。そのうち,ニッケル分を含む,いわゆるニッケル系ステンレス鋼の減産が多くを占め,5年間で147万トンから133万トンで14万トン減少している。EV車用のLIB(リチウムイオン電池)向け需要が主体の硫酸ニッケル需要は,公表統計がないため推計ベースであるが,国内生産量は約1.6万トンである。4.地金,フェロニッケル類の輸出入日本のニッケル地金,フェロニッケル,硫酸ニッケルの輸出入状況は表15及び表16のとおりである。日本は,地金,フェロニッケルの両分野において輸入国である一方,輸出国であり,差し引きベースでは輸出国である。これは,ニッケル消費先において,品位を中心にさまざまな規格の含ニッケル材料が必要とされるためである。主な貿易相手先は,中国,韓国,台湾を含む西太平洋の国や地域であるが,ノルウェー,マダガスカル,コロンビアなどからも輸入している。長年にわたる取引や,日本の企業が権益を有し鉱山第787号2020年8・9月-88-