ブックタイトル鉱山2020年8・9月号

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概要

鉱山2020年8・9月号

【国内】1.需給概要2019年の日本のニッケル需給概要は表10のとおりである。ニッケル地金類,フェロニッケル,酸化ニッケルを合計した年間ニッケル生産量18.3万トン(純分ベース。以下,特記のない限りおなじ),国内需要は16.9万トンであった。2015年から2019年までの5年間のニッケル需給の推移をみると,内需は国内のニッケル供給量に対して少なく,輸出により需給バランスを保っている状況が続いている。ニッケルは,生産,消費両面において,地金取引に加えて酸化物や硫化物に1次加工された状態での取引や,ニッケル品位の多寡による多様な取引が行われているので,日本のニッケル需給バランスを評価する際には注意が必要である。2.生産日本は,ニッケルに関しては,もっぱらニッケル地金及びフェロニッケルの生産国であり,原料は100%輸入鉱に依存している。日本のニッケル原料輸入先は,表11のとおりである。ニッケル鉱石はフェロニッケル,ニッケル中間原料は各種ニッケルの生産に使われる。輸入相手先は,一貫してフィリピンからオーストラリアにかけての西太平洋諸国,地域である。インドネシア産のニッケル鉱石は,物量で2013年までは年間200万トン以上輸入されていたが,インドネシア国内政策の変化に伴って輸入量は急減し,ニューカレドニア,フィリピンからの鉱石輸入が代替的に増加している。ニッケル中間原料の輸入先は,インドネシアが圧倒的に多く,国内政策による影響外の品目であるため,直近5年間においても物量ベースで毎年9万トン強の輸入が続いている。2019年のニッケル生産量は,全体としては表10のとおりである。内訳は,表12及び表13のとおりである。ニッケル地金,フェロニッケルに加えてニッケル地金を原料として別途生産する硫酸ニッケルの3種類を合わせた生産量は18.3万トンであった。最近5年間の生産量は年産19万トン前後で横ばいである。日本では,フェロニッケル生産量がトップで,2019年実績で10.8万トン,次いでニッケル地金5.9万トン,硫酸ニッケル1.6万トンであった。フェロニッケル生産量は,どちらかと言うと減少傾向であるが,ニッケル地金と硫酸ニッケルの生産量の合計量は,2015年から2019年まで年産7.5万トンで横ばいである。表10ニッケル需給総括表(単位トン)項? /暦年(元号)2015年2016年2017年2018年2019年前年?(平成27年)(平成28年)(平成29年)(平成30年)(令和元年)(%)?産193,827191,795187,575187,090182,657-2.4%輸?54,29958,49762,86182,42082,6460.3%供給計248,126 250,292 250,436 269,510 265,303 -1.6%内需計(?掛値)141,532146,282169,983183,759169,154-7.9%うち特殊鋼88,82299,72498,469100,52183,006-17.4%輸出112,93099,73687,82377,44187,05612.4%需要計(?掛値ベース)254,462 246,018 257,806 261,200 256,210 -1.9%需給バランス-6,336 4,274 -7,370 8,310 9,093出所経済産業省生産動態統計,鉄鋼生産内訳統計及び日本鉱業協会調べ鉱山第787号2020年8・9月-86-