ブックタイトル鉱山2020年8・9月号

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概要

鉱山2020年8・9月号

は1月2日の$10,440,年間平均は前年比6.0%上昇の$13,907となった。翌2020(令和2)年は前年末から若干値を上げ,$14,075で始まったが,他の金属と同様に新型コロナウイルスの影響から安値基調をたどり,年度末は$11,235まで値を下げた。この結果,2019(令和元)年度のLME平均は前年度比8.5%上昇の$13,991となった。・国内需給電気銅生産は,大型製錬所の定修のため前年度比2.9%減,46千トン減の1,525千トンであった。(※国内消費)は,前年は4年ぶりの100万トン台だったが,前年度比5.2%減の957千トンに減少した。電線では建設・電販向けが出荷増に大きく貢献し,自動車向けも安定的に増加していることから前年比増となった。伸銅では自動車向けを含む輸送機械向けが安定的に伸びているものの,電気機械向けの減少などにより前年度から減少した。また,輸出は前年度比11.5%減の536千トンと2年ぶりに減少,期末在庫は前年度比10.3%増の118千トンとなった。亜鉛地金の生産は,各製錬所で順調な操業が続いたものの前年度比0.6%減の518千トンと5年連(※続で減少した。国内消費)は前年度比5.9%減の451千トンとなった。2020年東京オリンピック向け建材需要などが一段落したことや輸入品との競争激化などが理由とされる。また,輸出は前年度比19.2%増の88.0千トン,期末在庫は前年度比5.3%増の86.1千トンとなった。鉛地金の生産は,海外鉱の輸入量は前年並みで安定的に推移,使用済みバッテリーの国内回収を含むスクラップその他原料産の生産増もあって,前年度比2.4%増の199千トンと2年ぶりに増加した。(※国内消費)は主力の蓄電池向けが振るわない状況が続き,前年度比3.7%減の258千トンと減少した。この結果,期末在庫は前年度比6.0%減の22.4千トンとなった。再生鉛の生産(二次精錬メーカーの生産量)は前年度比14.3%減の36.4千トンとなった。金地金の生産は,暦年で前年比11.2%減の110.5トン,国内需要は同18.0%増の83.7トンと生産減・需要増となった。銀地金の生産は,暦年で前年比4.2%減の1,783トンと3年連続で減少した。国内需要は21.3%増の1,280トンと3年連続で増加した。※銅,亜鉛,鉛の需要は見掛値使用(期初在庫+生産+輸入-輸出-期末在庫)・財務2019(令和元)年度の世界経済は,米国が堅調に推移したものの中国は米中貿易摩擦の影響で減速,欧州も力強さを欠き,総じて成長が鈍化した。さらに,期末にかけて新型コロナウイルスの感染拡大により急激な悪化が見られた。一方,我が国経済は,上半期は緩やかな回復基調で推移したものの,下半期に弱含みとなり,新型コロナウイルスの感染拡大に起因する経済活動の停滞で急激に落ち込んだ。為替相場は概ね円高ドル安で推移し,平均為替レートは前期に比べ円高となった。このような事業環境の中,8社合計の決算(JXTGホールディングス㈱は金属セグメントの決算値のみを集計)は,売上高は前年同期比5.0%減の4兆7,315億円,親会社株主に帰属する当期純損益は同比89.7%減の138億円と大幅減益となった。2020(令和2)年度の業績予想は,新型コロナウイルスの影響で非鉄大手8社中5社が未定(今後,合理的に見積もることが可能となった時点で,速やかに公表)とした。鉱山第787号2020年8・9月-4-