ブックタイトル鉱山2020年8・9月号

概要

鉱山2020年8・9月号

表7世界の亜鉛鉱山，製錬所プロジェクト（2019年1月から2020年3月）公表時期国名プロジェクト名概要2019/2/13ロシアウラジ・カフカス亜鉛製錬所閉鎖ロシアのOJエレクトロジンク社の2018年10月の火災により操業停止中であったが正式に閉鎖2019/2/26メキシコトレオン亜鉛製錬所増産国内大手ペニョーレス社が操業中で，年間地金生産能力を24万トンから36万トンに増強2019/2/28南アガムスベルグ亜鉛鉱山操業開始英ヴェダンタ社の新規鉱山。年産計画量25万トン2019/4/11豪州ニュー・センチュリー亜鉛鉱山増産計画豪ニュー・センチュリー・リソーシーズ社は2018年11月に再開した同名の亜鉛鉱山の増産計画を発表。2019年末までに精鉱生産量を15万トン/年レベルから26万トンに増産2019/5/8豪州ウッド・ローン亜鉛銅鉱山再開豪ヘロン・リソーシーズ社のウッド・ローン鉱山が5/8に再開。年産4万Zn-t目標。1974年開山で1998年に閉鎖していたが亜鉛相場上昇により再開となった2019/8/13-11/25追伸カナダプレーリー・クリーク亜鉛鉱山プロジェクト暫定許可ノルウェーのノルジンク社が計画中のプレーリー・クリーク鉱山が北西準州の暫定許可を得た。2020年工事開始，2022年操業開始，2024年フル生産目標2019/11/27米国バック・フォーティー亜鉛鉱山開発許可米のアクィラ・リソーシーズ社はミシガン州新規鉱山の開発許可を得た。操業開始時期は未定で，年産23万Zn-t規模の予定2019/11/30スペインファン・デ・ニエバ亜鉛製錬所増産計画スペインのアストリアナ・デ・ジンク社は，2021年ごろ竣工予定で年産亜鉛生産量を2018年の50万Zn-tから10万トン増強する計画を公表。炉の1基増設と電解槽の更新がメイン2020/3/26カナダカリブー亜鉛鉱山操業中断カナダのトレバリ・マイニング社は，相場低迷とCOVID-19のため同鉱山の操業中断を発表。年産3.4万Zn-t規模（出所プレスリリース，専門誌などをもとに日本鉱業協会にて整理）されている。2）ストライキ，事故，災害など2019年は，表8のとおり亜鉛の鉱山，製錬所においては大きな供給障害は発生しなかった。2019年1月から3月にかけて，ペルーの大雨による洪水，輸送路遮断などで鉱山，製錬所も一部で減産を余儀なくされたものの，世界全体への影響は軽微であった。鉱山第787号2020年8・9月－44－