ブックタイトル鉱山2020年8・9月号

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概要

鉱山2020年8・9月号

表9銅鉱山・製錬所の供給障害及び減産情報(2019年~2020年3月)(COVID-19新型コロナウイルス関連のニュースは2019年版では扱わない)公表時期国名鉱山・製錬所名概要2018年から継続インドツーチコリン(Turticolin)銅製錬所英ヴェダンタ社のインド現地法人のスターライト・カッパー社が操業中のツーチコリン銅製錬所は,2018年3月以来,政府命令により操業停止中であるが,2020年3月までに操業再開には至らず。2019年内に,数回,州の最高裁や環境所管部門,中央政府の司法機関を巻き込んだ論争や判断がくだされたが,いずれの場合にも最終的に操業再開許可が出ることはなかった。会社側は,許可が出れば数週間で操業再開可能とコメントしている。2019年1年間の銅減産量は推定で約40万トン。2019/1/8カナダマウント・ポーリー銅鉱山2019/2-3月ペルー大雨カナダのバンクーバーにあるインペリアル・メタルズ社はブリティッシュ・コロンビア州で操業中のマウント・ポーリー銅鉱山を2019年5月で閉山すると発表して実施した。銅価低迷による採算悪化が閉山理由。2018年生産量は67千Cu-t,2019年は17千Cu-t。ペルーでは2月から3月にかけて大雨に見舞われ,輸送路が寸断されるなどで鉱山操業に影響が出たが,年後半に回復生産などをしたため通年での減産はなかった。2019/5/24-6/28チリチュキカマタ銅鉱山・製錬所国営コデルコ社のチュキカマタ銅鉱山・製錬所で2019/6以降の労使協定交渉が5/24に決裂した。法令による仲裁委員会の調停も不調に終わり,労組側は6/22よりストライキを決行したが,その後の労使の話し合いで新協約妥結となり,組合員投票にて賛成を得られたことからストライキは6/27に集結した。この間は,対象労組外の従業員などが代替勤務をするなどしたため減産はなかった。2019/6/10-6/22ザンビアンチャンガ(Nchanga)製錬所英ヴェダンタ系のザンビアのコンコラ社のンチャンガ製錬所の銅地金出荷に対する政府許可が降りず,会社と政府の経営対立もからんで製錬所操業がたびたび中断した模様。減産情報は不明。2019/8/7コンゴ民主共和国ムタンダ(mutanda)銅・コバルト鉱山スイスのグレンコア社は,コンゴ民主共和国で現地子会社を通じて操業中のムタンダ銅,コバルト鉱山を採算悪化のため2019年内一時閉鎖すると発表した。銅は10万トン減産,コバルトは2.7万トン減産となる。2019/8/7コンゴ民主共和国カタンガ(katanga)銅鉱山スイスのグレンコア社は,コンゴ民主共和国で現地子会社を通じて操業中のカタンガ銅,コバルト鉱山においても採算悪化を理由に2019年内は減産すると発表した。銅は5万トン減産,コバルトは1.2万トン減産となる。2019/9/6ナミビアツンブ(Tsumb)製錬所カナダのダンディー社(Dandy)が操業中のツンブ(Tsumb)銅製錬所が排気ガス系の設備トラブルで約2週間操業を中断した。会社側の操業関連情報,減産発表はないが,年間銅地金生産能力は約22-25万トン。2019/10/10-10/25ペルーラス・バンバス銅鉱山ペルーのラス・バンバス銅鉱山は中国の非鉄大手MMG社が保有しているが,地域住民との話し合いのこじれから鉱山へ通じる道路が封鎖され,10/10に不可抗力宣言を出した。10/25までに道路封鎖は解除されたが細かい情報は不明である。2019/10/22-11/29チリ政情不安地下鉄の運賃値上げ反対運動に端を発した国民レベルでの政府の経済政策是正要求運動は10/22よりゼネストを決行するに至った。全国的に商業活動や輸送は停滞したが,鉱山操業は継続した。国営コデルコ社は該当時期の銅生産量と出荷量が減少した旨を発表したものの,世界経済へのインパクトは軽微にとどまった。アントファガスタ社は減産1万トンを加味して年間銅生産量を75万~77万トンに下方修正したが,その他のスト要因による減産情報はなし。2019/11--2020/6ベルギーオーレン(Olen)銅製錬所ドイツの大手製錬メーカー,アウルビス社(Aurbis)のベルギにあるオーレン(オレーン)銅製錬所の電解プロセス内のクレーンが破損し,修繕は2020年6月まで,会社側の公表情報では委細は不明である。地金減産量は2019年内でも約4万トンとの情報。2020/3/18--6月米国ケネコット銅製錬所(出所プレスリリース,専門誌などをもとに日本鉱業協会にて整理)豪リオティント系の米ケネコット社がユタ州で操業中のケネコット銅鉱山,製錬所付近で3/17にマグニチュード5.7の地震が発生し,製錬所の炉が損傷した。4月に不可抗力宣言が発せられ,操業復帰は6月に長引いた。鉱山は1週間程度で通常操業に戻った。-33-鉱山第787号2020年8・9月