ブックタイトル鉱山2020年8・9月号
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鉱山2020年8・9月号
公表時期国名プロジェクト名概要2019/4/17中国赤峰(Chifeng)銅製錬所雲南銅業(Yunnan copper)が内モンゴル自治区において建設中の赤峰(チフェン)銅製錬所が操業開始。当初は2系列のうち1系列で生産するが,これは旧設備の代替見合いで増産には寄与しない。最終銅地金生産能力は年産40万トン。2019/4--9月モンゴルオユ・トゥルゴイ(OyuTolgoi)銅鉱山増産計画難航豪リオティント系のカナダのターコイズ・ヒルズ社が操業中のモンゴルのオユ・トゥルゴイ銅鉱山の拡張,増産計画が遅延中。地質状況が想定内容と異なっていることや,増産に伴う発電所増設計画の官民分担をめぐる話し合いが進んでいないことなどから,増産起業完成は2027年ごろになるとの専門誌記事が数回掲載された。2019/7/9--10/30ペルーティア・マリア(TiaMaria)銅鉱山メキシコのグループ・メヒコ系の米サザン・カッパー社が開発計画中のティア・マリア銅鉱山の政府開発許可が8年越しの手続きを経て下りた。総投資額14億米ドル,2021年操業開始で年産12万Cu-tを目指しているが,小規模な住民トラブルが残っていると報じられているため,10月の続報を含めても実際の操業開始時期は不明である。紫金社(Zijin)の新製錬所が稼働開始との報が専門誌に掲載された。会社側情報では,銅地金年間生産能力15万トン,2019年生産量2.3万トンであるが,委細不明である。2019/8/19中国黒龍江省製錬所(Heirongjian)黒龍江製錬所全景出典:紫金社公式サイト2019/10/29--2020インドネシアPTFIグレシク(Gresik)銅製錬所(ジャワ島東部)米国フリーポート・マクモラン社とインドネシア資本のPTFI社(ピーティー・フリーポート・インドネシア)は,かねてより新製錬所計画を発表してきたが,2020年初より工事に着工することを地元メディアが報道した。その後PTFI社も,断続的に工事進捗情報を公表し,整地工事を行っている。新製錬所は総投資額30億米ドル,2023年操業開始予定で,同社のグラスベルグ銅金鉱山の精鉱を処理して年産55万トンの銅地金生産を予定している。2019/12/16米国パンプキン・ホロー銅鉱山カナダのネバダ・カッパー社(Nevada Copper)が完全な新規銅鉱山としてプロジェクト遂行中のネバダ州パンプキン・ホロー(Pumpukin Hollow)が初めて出鉱した。試験操業を経て精鉱出荷,商業生産開始となるが,COVID-19のため2020年2月以降の関連発表はない。総投資額約2億米ドル,当初5年の年間生産量は2.7万Cu-t。2020/2/21チリラ・カンデラリア銅鉱山他カナダ資本のルンディン・マイニング(Lundin Mining)社は,2021年までに現在の銅生産量を30%アップすると発表した。ラ・カンデラリア銅鉱山と,ブラジルのチャパダ銅山の買収による増分が寄与。2019年の生産実績は,ラ・カンデラリア14.6万Cu-t,チャパダ3.1万Cu-t,全社で23.5万Cu-tであった。2020/3/6エクアドルミラドール銅鉱山中国の銅陵社(Tonglin)他が権益を保有するミラドール銅鉱山が操業開始。2020年精鉱出荷計画量は9.6万Cu-t。(出所プレスリリース,専門誌などをもとに日本鉱業協会にて整理)鉱山第787号2020年8・9月-32-