ブックタイトル鉱山2020年8・9月号

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概要

鉱山2020年8・9月号

表8世界の銅鉱山,製錬所のプロジェクト情報(2019年1月から2020年3月)公表時期国名プロジェクト名概要2019/1/8ペルーヤウリコチャ亜鉛・鉛・銅鉱山カナダ資本のシエラ・メタルズ(Sierra Metals)社の20%増産計画は,環境関連の当局許可申請が却下されたため延期となった。2019/1/8チリ(チリ全体の見通し)コチリコ(Cochillico=チリ鉱業協会)は2022年までに銅を20%増産して年産681万トンにするとの目標を発表した。製錬所新設計画はなく,2025年の銅生産量を725万Cu-tとした。2019年実績は578万トン。2020/2/5米(蘭)サウジアラビア銅製錬所計画米国中心に事業活動中の蘭トラフィギュア社は,サウジアラビアで新規銅製錬所プロジェクトを立ち上げることを1年以内に決定すると発表した。(2020年6月末現在,続報なし)中東の産油国では非鉄金属事業プランが度々ニュースとなるものの,追伸は少ない。カナダのファースト・カンタム社(First Quantum)が操業予定のコーブレ・デ・パナマ銅鉱山が鉱石試験処理を開始した。2019年に操業開始の銅鉱山では最大規模である。6月24日に精鉱を初出荷し,9月1日には商業生産レベルに達したことを公表した。総投資額は約35億米ドル,2019年生産量は14.8万Cu-tであった。追加工事を終えて通年操業時の2021年生産予定量は35万Cu-tが目標である。精鉱は,マイナー権益を有する大韓資源公社との結びつきで,長契分は全量韓国向けとなる模様。2019/2/5--2019/10/22パナマコーブレ・デ・パナマ銅鉱山コーブレ・デ・パナマ鉱山貯鉱舎と積出設備出典:ファースト・カンタム社公式サイト2019/3/19チリロス・ペランブレス銅鉱山英国系のアントファガスタ社は,主力のロス・ペランブレス鉱山増産計画を発表した。総投資額13億米ドルで,2019年生産実績は36万Cu-tであった。それを2021年に6万Cu-t増とし,併せて海水淡水化プラントを建設して河川水の利用をゼロにする環境負荷低減を図る。2019/3/21米国ローズモント銅鉱山カナダのハドベイ・ミネラルズ社(Hudbay Minerals)は,米国アリゾナ州のローズモント銅鉱山開発許可を得たことを発表した。2022年操業開始予定で,当初数年間は年産12.7万Cu-tの計画。カナダのエクセルシオール・マイニング(Excelsior Mining)が計画中の米アリゾナ州ガニソン銅鉱山プロジェクトのすべての開発許可が降りた。また,12月23日に商業生産を開始した。年間銅生産量12.5万トンが目標。2019/4/5--12/23米国ガニソン銅鉱山ガニソン鉱山開発現場出典:エクシオール社公式サイト国営ヴィナコミン・ミネラルズ社(Vinacomin Minerals)の発表によると新製錬所が1月より稼働開始。銅地金生産能力は当初,年産1万トン,最終目標は2020年に年産3万Cu-t。同社は石炭事業が主力。2019/3/28ベトナムラオ・カイ州(Lao Cai)銅製錬所操業開始ラオ・カイ製錬所竣工式写真出典:Vinacomin社公式サイト-31-鉱山第787号2020年8・9月