ブックタイトル鉱山2020年8・9月号
- ページ
- 32/214
このページは 鉱山2020年8・9月号 の電子ブックに掲載されている32ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
このページは 鉱山2020年8・9月号 の電子ブックに掲載されている32ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
鉱山2020年8・9月号
マのコーブレ・デ・パナマ鉱山(Cobre De Panama)で,カナダのファースト・カンタム社(FirstQuantum)が主体となって操業を行っている。コーブレ・デ・パナマ銅鉱山プロジェクトには韓国の大韓資源公社も10%の少数権益を有していて,かつてはJX金属も出資しているLSニッコー社も権益を保有していた。そのため,同鉱山の精鉱販売先は韓国が中心である。米国では,トランプ大統領政権になって以来,各種鉱山プロジェクトに対する政策の変化があり,2019年においても数か所で新たな鉱山開発許可が降りた。8.生産障害2019年から2020年にかけて報じられた銅生産に影響する天災,ストライキ,政情不安などは表9のとおりである。(表8のあとに掲載)2019年は,世界の銅生産,消費,相場などに大きな影響を及ぼす事例はなかった。2019年10月にチリで起きた大規模なストライキが,日本の資源政策の在り方を見直す契機になったことは,別途「鉱山経営環境」の章にて整理したとおりである。チリでは,政治テーマとは別に2018年12月から2019年11月にかけて国営コデルコ社の各製錬所において脱ヒ素設備の強化を中心とした環境対応設備の大規模な入れ替えが実行された。チュキカマタ製錬所など一部の製錬所においては,取り換え工事が予定より長引いたため製錬所操業が落ちて銅地金の減産につながったものの,余剰精鉱は輸出に振り替えたため,世界全体で銅生産が減ることはなかった。鉱山第787号2020年8・9月-30-