ブックタイトル鉱山2020年8・9月号

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概要

鉱山2020年8・9月号

表4粗銅生産(単位千トン)暦年2015年2016年2017年2018年2019年構成比19/18ヨーロッパ3,246.73,200.93,349.43,296.33,321.618.5%0.8%オ-ストリア62.158.665.966.768.50.4%2.7%ベルギー141.7140.4172.3134.8145.90.8%8.3%ブルガリア321.4280.1359.1361.5304.01.7%-15.9%フィンランド145.9138.7133.2139.1120.40.7%-13.5%ドイツ525.6501.8530.9468.6525.62.9%12.2%ノルウェー35.528.122.720.228.40.2%40.6%ポーランド576.0576.0510.6510.6541.23.0%6.0%ロシア879.9867.0930.0964.3964.55.4%セルビア54.777.083.579.6103.00.6%29.3%スロバキア11.442.748.238.451.80.3%35.0%スペイン293.1296.9283.1295.3272.01.5%-7.9%スウェーデン199.2193.7210.1217.3196.51.1%-9.6%アフリカ749.1793.3891.1915.6904.55.0%-1.2%ナミビア45.344.250.753.649.80.3%-7.2%南アフリカ60.951.052.633.326.00.1%-21.9%ザンビア642.8698.1787.9828.7828.74.6%アジア9,503.09,924.09,999.110,350.210,833.460.3%4.7%アルメニア11.612.911.98.9-100.0%中国5,504.86,115.05,965.76,357.47,082.739.5%11.4%インド708.8620.8702.7425.0302.81.7%-28.7%インドネシア199.7255.7245.8258.8246.11.4%-4.9%イラン235.5225.6185.1304.4304.41.7%日本1,471.61,496.71,488.21,591.21,506.78.4%-5.3%カザフスタン384.5377.5386.6401.6440.52.5%9.7%オマーン26.511.35.16.0-100.0%パキスタン15.014.013.312.512.50.1%フィリピン137.7202.1243.5165.8162.70.9%-1.8%韓国630.0472.6596.9616.1573.23.2%-7.0%トルコ50.424.758.490.488.70.5%-1.9%ウズべキスタン100.884.080.097.093.80.5%-3.3%その他11.011.015.815.119.20.1%27.2%アメリカ3,092.83,102.92,793.42,822.02,501.213.9%-11.4%ブラジル238.9215.5143.6147.5147.50.8%カナダ310.1333.5320.5320.1272.11.5%-15.0%チリ1,382.01,365.31,264.61,246.11,011.25.6%-18.9%メキシコ307.4316.4277.4244.9289.61.6%18.3%ペルー327.9309.5316.9327.8294.31.6%-10.2%米国526.5562.7470.4535.6486.52.7%-9.2%オセアニア432.8445.2359.6377.9391.72.2%3.6%オーストラリア432.8445.2359.6377.9391.72.2%3.6%世界合計17,024.417,466.317,392.717,762.017,952.4100.0%1.1%(出典)WBMS:World Metal Statistics 2020.7ン増となっている。産業の発展やEV(電気自動車)の普及によって世界の銅産業は中長期的には拡大傾向が続くとの予測が多いため,単年での増減は天災,スト,製錬所のスクラップ・アンド・ビルドによる一時的な現象であると考えている。銅地金生産においても中国は世界最大の生産国で,2019年の生産量は945万トン,2018年比で50万トン,率にして5.6%増であった。中国では2016年から2020年を対象とした第13次5カ年計画下においても銅産業は重要な部門であると位置づけられ,国内需要分相当の銅地金増産体制の構築を目標としている。その結果,2018年以降,相次いで新しい銅製錬所が操業を開始し年間生産量を押し上げている。2019年には,内モンゴル自治区の赤峰製錬所,黒龍江省内の黒龍江製錬所が新たに操業を始めた。新製錬所が年間を通して増産に寄与する2020年の銅地金生産量は980万トン程度である。(その後に起きたCOVID-19影響を加味する前の情報)それ暦ヨーロッパ表5銅地金生産(単位:1000t,%)年2015年2016年2017年2018年2019年構成比19/183,721.43,664.93,812.23,827.23,705.115.7▲3.2オ-ストリア102.9103.2109.8107.2128.20.519.6ベルギー378.6366.4403.4389.4331.91.4▲14.8ブルガリア230.0216.0229.0224.0207.00.9▲7.6フィンランド138.9138.7133.2139.1120.40.5▲13.5ドイツ678.2671.5694.9670.0600.22.5▲10.4イタリア7.36.68.77.27.2マケドニア2.31.41.00.80.81.6ノルウェー35.528.122.720.228.40.140.6ポーランド574.4535.7522.0501.9567.32.413.0ロシア876.2867.3948.61,019.81,019.94.3セルビア46.562.369.267.283.50.424.1スペイン426.1433.3419.5428.8382.91.6▲10.7スウェーデン206.1207.2219.5224.5201.30.9▲10.3ウクライナ18.527.130.627.126.10.1▲3.5アフリカ1,343.51,191.51,235.31,327.11,340.15.71.0コンゴDRC792.8707.2698.9821.1842.13.62.6エジプト4.04.04.04.04.0南アフリカ64.453.966.243.935.60.2▲18.8ザンビア482.3426.4466.2458.2458.41.9アジア12,155.912,690.913,292.313,308.013,587.557.52.1中国7,963.68,436.38,889.58,949.59,447.040.05.6キプロス2.11.71.31.00.7▲27.7インド791.9768.2844.9555.2427.41.8▲23.0インドネシア199.6253.5270.9274.6259.61.1▲5.5イラン184.5159.7137.9208.6234.71.012.5日本1,483.11,553.01,488.11,594.51,495.46.3▲6.2カザフスタン396.6412.8429.1442.6477.02.07.8ラオス89.378.562.966.360.00.3▲9.6モンゴル15.015.214.614.211.8▲17.0ミャンマー39.360.985.8126.9133.20.65.0オマーン26.511.35.16.0▲100.0フィリピン150.0185.1207.7165.2162.90.7▲1.4韓国603.6607.2663.6665.0638.52.7▲4.0トルコ84.052.495.0126.3126.30.5ウズベキスタン100.884.080.097.093.80.4▲3.3その他11.011.015.815.119.20.126.9アメリカ5,328.35,195.14,734.84,776.94,557.819.3▲4.6アルゼンチン14.014.014.114.414.40.1ボリビア1.82.22.23.33.1▲5.5ブラジル353.8225.6143.0147.1180.10.822.5カナダ330.9314.3321.0281.4277.81.2▲1.3チリ2,688.32,612.52,429.62,461.22,269.19.6▲7.8メキシコ445.8473.8410.7421.6448.01.96.3ペルー353.1331.3335.3336.8307.91.3▲8.6米国1,140.51,221.31,078.91,111.11,057.34.5▲4.8オセアニア475.0475.0386.0407.6425.41.84.4オーストラリア475.0475.0386.0407.6425.41.84.4世界合計23,024.023,217.323,460.723,646.923,615.9100.0▲0.1(出典)WBMS:World Metal Statistics 2020.7でも,中国の国内需要予想量1,200万トンには不足であるため,中国ではこれからも銅製錬所の増産,増設が続くとの見方が多い。2019年現在,銅地金生産の多い国は,2位チリ227万トン,3位日本150万トン,4位米国106万トン,5位ロシア102万トンである。日本は銅鉱石生産国ではないが銅製錬業の歴史が長く,優れた技術力や環境対応設備によって銅地金生産大国としての地位を保ち続けている。2019年は2年ごとの大型製錬所の定修年であり,操業日数が減ったため銅生産量は150万トンに留まった。インドの銅生産量は,2017年の84万トンが,2018年には56万トン,2019年には43万トンへ急減-27-鉱山第787号2020年8・9月