ブックタイトル鉱山2020年8・9月号

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概要

鉱山2020年8・9月号

金銭的な影響もさることながら,結果として個別対応方式を採らざるを得ない企業が増え,著しく事務負担の増加を招いている。そのため,95%ルールの復活をお願いしたい。(2)電子帳簿保存及びスキャナ保存制度における要件の柔軟化電子帳簿保存及びスキャナ保存制度の利用促進による企業の業務効率化は,社会的意義も大きく,働き方改革などを躍進させることとなる。そのため,特に次の点の改正をお願いしたい。・電子帳簿保存の承認申請や変更届出に際して,特にカスタマイズを伴う基幹業務システム(ERP)を利用する場合,その基礎となるシステム仕様は他社でも多くの申請等の事例があるにも関わらず,会社毎に膨大な添付書類を準備することとなる。納税者における電磁的記録による保存を促進する観点から,ベンダーによるシステム単位や帳票単位での認定制度を導入することを要望する。・スキャナ保存制度についても,要件緩和が一定程度進んできたものの,相互牽制制度や定期検査要件に関しては,更なる緩和ないしは撤廃をお願いしたい。また,見積書など直接,帳簿と紐づかない書類については,相互関連性要件を不要としてほしい。(3)印紙税の廃止印紙税は,文書の作成行為の背後にある経済的利益,文書を作成することに伴う取引当事者間の法律関係の安定化という面に担税力を見出しての課税とされているが,ペーパレス化の加速により,その課税根拠を失いつつある。よって,印紙税の廃止をお願いしたい。以上鉱山第787号2020年8・9月-200-