ブックタイトル鉱山2020年8・9月号
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鉱山2020年8・9月号
創出し,価値を拡大し続けている会社」を2024年のありたい姿とし,2019年を初年度とする3ヵ年の中期経営計画「19中計」を策定し,2019年4月よりスタートした。この実現に向けて成長基盤の変革を進めている。機能材料事業では,5G(注1)関連分野の市場拡大やCASE(注2)による電動・電装化の流れにおいて,銅箔事業,機能性粉体事業,セラミックス事業を中心とした成長機会と認識している。これらの商機を逃さぬよう関連市場へ拡販するとともに,メリハリある経営資源の分配を実行する。また,排ガス浄化触媒では,四輪車向けへの(注3)拡販と,新規となるGPF触媒市場への参入に注力していく。なお,機能材料事業では,自社の研究開発と社外パートナーとの共創を通じて,成長商品・事業,新市場の創出に注力してきたが,今後の更なる進捗に向けて,事業創出機能を本社部門に移管し,新たに「事業創造本部」を設置した。全固体電池用材料など,将来のビジネスチャンス創出に注力する。(注1)5G:大容量,ハイスピード通信が可能となる第5世代の通信方式。(注2)CASE:Connected(コネクティッド),Autonomous/Automated(自動化),Shared(シェアリング),Electric(電動化)の略で,自動車の次世代技術やサービスの新たな潮流を表す造語。(注3)GPF触媒:Gasoline ParticulateFilterの略で,これまでの有害ガスの無害化に加え,カーボン系パーティクル(スス)を捕集するための四輪車向けガソリンエンジン用触媒(3)研究開発活動(機能材料部門)機能材料部門においては,環境,エネルギー,エレクトロニクス分野の材料を中心に研究開発を行っている。環境分野では,車載向け排ガス浄化触媒の開発等を行っている。エネルギー分野では,全固体リチウムイオン二次電池向け固体電解質の開発等を行っている。エレクトロニクス分野では,パワーデバイス用材料の開発,次世代ICパッケージ材料の開発等を行っている。この結果,当事業に係る研究開発費は83億51百万円である。-163-鉱山第787号2020年8・9月