ブックタイトル鉱山2020年8・9月号

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概要

鉱山2020年8・9月号

拡大と新規開発製品である金属銅粉の事業化の開始・育成を基本戦略としている。硫酸については,高品質硫酸による差別化展開強化,金属銅粉については,品質,量産・販売体制を整え,サンプル展開から販路の拡大を図っていく。(3)研究開発活動1電子部門電子部門では,窒化アルミ製品およびレーザー加工用光学部品等の開発を行っている。電子部門の当連結会計年度の研究開発費は,1億8百万円である。2化成品部門化成品部門では,導電性ペースト用銅粉末や電子材料用銅酸化物等の開発を行っている。化成品部門の当連結会計年度の研究開発費は,1億51百万円である。(JXTGホールディングス)(1)業績金属事業国際競争が激化する環境下,技術立脚型の事業展開により高収益体質を構築し,先端素材で持続可能な社会に貢献することを目指して,2019年6月に「2040年JX金属グループ長期ビジョン」を策定した。同ビジョンでは技術による差別化をキーワードに,金属グループの各事業を,組織基盤を支える「ベース事業」と成長戦略のコアとする「フォーカス事業」に分け,それぞれの特性に応じた施策の展開と,技術立脚型新規事業の不断の創出を掲げた。・フォーカス事業の取り組み機能材料事業については,スマートフォンの需要調整を主因に,圧延銅箔の販売が低調に推移したものの,薄膜材料事業については,裾野の広い半導体需要に支えられ,厳しい局面下においても半導体用スパッタリングターゲットの販売は堅調さを維持した。両事業については,中長期的にはIoT・AI社会の進展や第5世代通信(5G)の普及による需要の拡大が見込まれることから,これを取り込むべく,スパッタリングターゲット,圧延銅箔及び高機能銅合金条の製造設備増強を進めた。また高機能金属素材の一層の生産能力増強と安定供給を目指し,2019年8月に,㈱日本製鋼所と銅合金の溶解及び鋳造を行う合弁会社(室蘭銅合金㈱)を設立した。タンタル・ニオブ事業については,2018年7月に買収したH.C. Starck Tantalum and Niobium社(ドイツ法人)と同社の管理会社であるJXMetals Deutschland社とを合併し,組織の簡素化,意思決定の迅速化を図るなど,経営管理体制の強化を図った。チタン事業については,東邦チタニウム㈱が出資するサウジアラビアのスポンジチタン製造合弁事業会社が工場の操業を開始し,2020年1月にスポンジチタンを初出荷した。また,チタン製造技術を応用した電子部品材料である「超微粉ニッケル」については,通信機器の高機能化,自動車の電装化,5Gの普及等による需要増が期待されることから,供給体制を強化すべく,東邦チタニウム㈱は,2019年10月に若松工場内に新工場の建設を決定した。さらに,フォーカス事業の収益規模拡大のため,技術立脚型新規事業を不断に創出すべく,2019年6月から,フランスのAgorize社と共同でアクセラレータープログラム「InnovationChallenge for the Next Generation」を実施した。先端素材,高機能・多機能材料及びリサイクル技術などの幅広い領域で,世界中のスタートアップ企業総勢71社からアイデアが提案され,今後,同プログラムで入賞した各社とは,共同開発・資本提携など様々なパートナーシップの可能性を検討する。このほか,2019年12月には,英国のスタートアップ企業であり,金属3Dプリンター向けの合金設計等に関する先端技術を有するOxMet Technologies社に出資した。また,2020年1月には,非鉄・資源産業界が抱える共通課題の抽出と地球規模の課題解決への貢献を目指して,国立大学法人京都大学大学院総合生存学館(思修館)と「SDGs実現に向けた包括共同研究促進協定」を締結した。鉱山第787号2020年8・9月-160-