ブックタイトル鉱山2020年8・9月号

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概要

鉱山2020年8・9月号

をリードする」と宣言し,2020年までの新たな計画として,2009年12月15日に「経団連低炭素社会実行計画(基本方針)」を発表,さらに,2014年7月に地球温暖化対策に一層の貢献を果たすため,2030年度に向けた低炭素社会実行計画(フェーズⅡ)を発表した(図9参照)。当協会は,経団連の進める自主行動計画に2012年度まで参画し,2013年度からは,低炭素社会実行計画に参画して活動を継続している。具体的には,銅,亜鉛,鉛,ニッケル,フェロニッケルの「国内の非鉄金属製錬所におけるCO 2排出量削減」,非鉄製錬業界の「主体間連携の強化」「国際貢献の推進」及び「革新的技術の開発」の取り組みについて,会員企業から情報提供や協力を得ながら毎年度経団連及び経産省に対して,フォローアップ報告を行っている。2030年度CO 2原単位目標の▲18%から▲26%への引上げへの対応を含めて活動実績を報告し,進捗状況の評価と検証を受けた。2019年度の同地球環境小委員会資源・エネルギーWG報告においてWG各委員から,特にご指摘,ご意見はなかった。会員企業は,国内の非鉄金属製錬所の排出削減の取り組みのみならず,水力,地熱,太陽光の再生可能エネルギーの創出,次世代自動車搭載用二次電池正極材料の提供等,「主体間連携の強化」の分野や海外の自社鉱山での水力発電の活用,非鉄金属製錬の省エネルギー技術の海外輸出・海外支援等の「国際貢献の推進」の分野でも,主体的な取り組みを継続した。(1)国内の非鉄金属製錬所におけるCO 2排出量削減の状況(2018年度実績)銅,亜鉛,鉛,ニッケル,フェロニッケルの非鉄金属製錬所のCO 2排出削減の取組み状況(2018年度実績)を以下に示す(図10参照)。図10 CO 2排出量とCO 2原単位の推移(出典:経済広報センターHP)図9経団連低炭素社会実行計画の概要2019年度においては,2019年9月に「非鉄金属製錬業における低炭素社会実行計画の進捗状況(2018年度実績)」を取りまとめて,経団連及び経済産業省に提出した。また,その内容については,2019年11月,経済産業省,産業構造審議会,産業技術環境分科会,地球環境小委員会の下の資源・エネルギーワーキンググループに,a.2020年度目標・2020年度のCO 2排出原単位を1990年度比で15%削減する。(2020年度のCO 2排出量;418万t-CO 2)b.2030年度目標・2030年度のCO 2排出原単位を1990年度比で26%削減する。(2030年度のCO 2排出量;365万t-CO 2)c.2019年度実績(8月末暫定値)CO 2排出原単位;24.6%削減,1.453t-CO 2 /t-149-鉱山第787号2020年8・9月