ブックタイトル鉱山2020年8・9月号

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概要

鉱山2020年8・9月号

中央研究所(4)鉛鉱石中の金・銀の乾式分析における共存元素の影響東邦亜鉛㈱契島製錬所(5)銀中の不純物分析方法の改善DOWAテクノロジー㈱関東テクノセンター★(6)リサイクル原料中の貴金属分析法の開発神岡鉱業㈱分析技術センター(7)TEM観察用薄片試料作製方法の改善住友金属鉱山㈱市川評価技術室(8)AESを用いた局所化学状態分析について三菱マテリアル㈱中央研究所★(9)Si自動分析装置の開発三井金属鉱業㈱基礎評価研究所(10)ISO/TC183国際会議(オーストラリア)報告JX金属㈱★印:日本鉱業協会賞受賞☆印:日本鉱業協会分析部会賞受賞標準化分析部会を中心として,2019(平成31)年度も国際標準化(ISO)活動及びJISの制定・改正活動を中心に標準化の取り組みを行った。Ⅰ国際標準化(ISO)活動1 ISO/TC18(亜鉛及び亜鉛合金)(10規格)2006(平成18)年度にTC18における全ての課題が解決され,休会中である。現在は投票活動のみ行っている。2019(平成31)年度は5件の定期見直し(以下,SR)投票を行った。2 ISO/TC155(ニッケル及びニッケル合金)(31規格)フランスを中心に近年活動が再開されている。本専門委員会の国内窓口を一元的に担当する組織はないため,2015(平成27)年1月に日本鉱業協会,日本伸銅協会及びフェロアロイ協会の3団体は経産省担当官らの立会いの下で,ISO/TC155が扱っている各ISO規格のメンテナンスに係る分担で合意した。担当は日本鉱業協会:ローマテリアル,日本伸銅協会:プロダクト,フェロアロイ協会:ローマテリアルの内フェロニッケル部分である。その後,2016(平成28)年4月に伸銅協会より担当の継続が困難である旨,申出があり,関係者で打合せした結果1)経産省とも相談しながら審議団体の引受先探しを継続する,2)引受先が決まるまで公的な位置づけは変更しない,3)ISOの投票活動は鉱業協会が関係企業の意見を聴取等して伸銅協会担当分を代行する,こととなった。2019(平成31)年度はDIS,SR等,11件の案件について関係各社,団体の意見を取りまとめて投票を実施,この間,ISO 7524(フェロニッケル中の炭素の定量方法)及びISO 7526(フェロニッケル中の硫黄の定量方法)の改訂版が発行された。3 ISO/TC183(銅,鉛,亜鉛及びニッケルの鉱石並びに精鉱)(27規格)銅,鉛,亜鉛やニッケルの精鉱(一部鉱石)は,荷揚げ時に秤量,水分及び分析測定用試料のサンプリングを行い,水分測定,買鉱対象成分及びペナルティー成分の分析を行い,その結果から売買価格が決定される。一般的に,秤量,サンプリング,水分測定,成分分析用の試料調製作業については,製錬所(荷揚げ者)が実施する。鉱山側は,契約したスーパーバイザーにより,設備(秤量器,オートサンプラー,乾燥機及び粉砕機等)の能力や管理状態並びに作業の手順やその実施状況を確認する。一方,買鉱対象成分及びペナルティー鉱山第787号2020年8・9月-132-