ブックタイトル鉱山2020年8・9月号

ページ
128/214

このページは 鉱山2020年8・9月号 の電子ブックに掲載されている128ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

概要

鉱山2020年8・9月号

を実施し,2016年度7月に改訂版を発刊した。また,2016年度より日本建築学会へ委託して『フェロニッケルスラグ骨材または銅スラグ細骨材を使用するコンクリートの調合設計・製造・施工指針・同解説』を2018年12月に改訂版を発刊した。4.道路用非鉄スラグJIS原案作成非鉄スラグはアスファルト材に混合使用すると強度が向上し,また透水性が良好なことなどから路盤材や路床材などに適している。既にFeNiスラグは発生量の約4割(年間80~100万t)を道路用として販売しているが,更に安定的に拡販していくためには道路用非鉄スラグのJIS制定が必要である。そこで2016年度下期から道路用非鉄スラグJIS原案作成委員会立上げの準備を開始し,2017度中に委員会を立ち上げようとした。しかし,環境安全品質基準に関する問題から,未だ委員会の立上げには至っていない。細倉金属鉱業㈱5.竹原製煉所の銅工程における諸改善について三井金属鉱業㈱竹原製煉所★6.小坂製錬における銅電解の諸改善について小坂製錬㈱小坂製錬所7.最近の小名浜製錬所の省エネ活動について東邦亜鉛㈱小名浜製錬所8.硫酸ニッケル製造プロセスにおけるFe除去能力向上住友金属鉱山㈱ニッケル工場9.日比製煉所における排水処理工程の改善についてパンパシフィック・カッパー㈱日比製煉所10.ヘマタイト工場における安定操業への取り組み秋田製錬㈱★印:日本鉱業協会賞Ⅳ.現場担当者会議2019年6月12~14日に2019年度製錬現場担当者会議が開催された。JST ALCA-SPRING運営総括(物質・材料研究機構フェロー)魚崎浩平氏及びJST ALCA-SPRING総合チームリーダー(首都大学東京教授)金村聖志氏による「次世代蓄電池研究開発加速プロジェクト(ALCA-SPRING)の概要」の特別講演と製錬部門では10件の一般講演,最終日には(株)日向製錬所の見学会が行われた。一般講演の内容は以下の通り。★1.佐賀関製錬所における自溶炉セットラ更新についてパンパシフィック・カッパー㈱佐賀関製錬所2.最近の転炉操業について住友金属鉱山㈱東予工場3.硫酸工場・排脱工場の最近の改善三菱マテリアル㈱直島製錬所4.リサイクルバッテリー解体工場の作業改善分析Ⅰ.銅,鉛及び亜鉛精鉱のサンプリング及び化学分析の国際標準化(ISO/TC183国内委員会活動)1銅,鉛及び亜鉛精鉱中の銀,ひ素,カドミウム及びふっ素定量方法に関する国際標準化日本の非鉄製錬業界は,原料である精鉱のほとんどを輸入に頼っており,これらの円滑な国際取引のためには,日本のJIS法や実施法を基にした適切なサンプリング及び主成分やペナルティー成分の分析方法の国際規格を制定することが極めて重要な事項である。これまで日本鉱業協会分析部会では,銅,鉛,亜鉛及びニッケルの精鉱分野の国際規格制定及び改正の審議を行っている専門委員会であるISO/TC183に参加し,サンプリング法や銅,鉛,亜鉛精鉱の買鉱対象成分(銅,鉛,亜鉛及び金,銀)のISO法鉱山第787号2020年8・9月-126-