ブックタイトル鉱山2020年8・9月号

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概要

鉱山2020年8・9月号

(7)センチネラ銅鉱山における選鉱処理量改善の試み丸紅㈱木原靖,植田武Marubeni Copper Holdings Limited東秀晃Minera Centinela Andres Hevia(8)連続通水試験設備を用いたハイドロキシアパタイト共沈法による坑廃水中に含まれるほう酸除去住友金属鉱山㈱忰山悟,山根正嗣(9)バライト(BaSO 4)への元素分配における結晶構造規制の効果と重金属廃水中のセレン処理への応用(国研)日本原子力研究開発機構人形峠環境技術センター徳永紘平(10)自然力活用型抗廃水処理(JOGMECプロセス)の実規模相当実証試験について(独)石油天然ガス・金属鉱物資源機構濱井昂弥会議参加人数:221名講演番号(5)と(6)は,2019(令和元)年度の日本鉱業協会賞3.2見学会(6月13日~14日)見学箇所・日暮別邸記念館・別子銅山記念館・マイントピア別子見学会参加人数12名製錬Ⅰ.非鉄各社の概況1.三菱マテリアル銅地金は,中長期的に板条分野を中心とした需要の増加が見込まれる。また,主要原料である銅精鉱の調達は,中国における製錬能力の拡大ペースの鈍化と複数の新規大型鉱山の操業開始・拡張の影響により,需給バランスが緩和することが期待される。製錬事業部門では,世界トップクラスの金銀滓処理能力を活かして収益力を強化するとともに,金銀滓処理量の増加に伴って工程内に増加する微量成分も効率よく回収し再資源化するため,マテリアルフローの最適化に取り組んでいる。更に,気候変動への対応を改めてテーマとして掲げ,環境への負荷が低い当社独自の三菱プロセスの環境的優位性を最大限に活かしつつ,化石燃料の削減や,エネルギーの変換効率・使用効率の向上,再生可能エネルギーの活用等製錬プロセス改革に取り組むことにより,脱炭素社会の構築に貢献する。2.住友金属鉱山ポマラプロジェクトは,インドネシアスラウェシ島における,コーラルベイ,タガニートに次ぐ第3のHPAL(低品位酸化ニッケル鉱の湿式処理)プラント建設プロジェクト。現在進めているDFS(Definitive Feasibility Study)により事業化の可否を判断し,参入を決定した場合,2020年代半ば頃の操業開始を目指す。これによりニッケル生産量15万t/年のターゲット実現に向けて更に一歩前進する。また,電池リサイクルの事業化(バッテリーtoバッテリー)に向け,2019年3月,廃リチウムイオン二次電池の新リサイクルプロセスパイロットプラントの稼働を開始し,プロセスの検証を実施している。事業化が実現すれば,国内において持続可能な循環型社会の形成がより一層進み,世界的な資源枯渇に対する資源循環に大きく貢献することになる。3.JX金属製錬事業については,三井金属鉱業㈱との合弁事業運営体制を見直し,2020年4月に,佐賀関製錬所と日立精銅工場を合弁会社(パンパシフィック・カッパー㈱)からJX金属㈱の完全子会社に移管した。この体制変更により独自に両-123-鉱山第787号2020年8・9月