ブックタイトル鉱山2020年8・9月号

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概要

鉱山2020年8・9月号

精鉱等を生産した。・三菱商事㈱,JX金属㈱及び三菱マテリアル㈱が権益の一部を保有しているチリ共和国第Ⅱ州のエスコンディーダ銅鉱山における2019(令和元)年の粗鉱処理量は126百万t,生産銅量は1,135千tであった。・JX金属㈱,三菱マテリアル㈱,丸紅㈱及び三菱商事㈱が権益の一部を保有しているチリ共和国第Ⅳ州のロス・ペランブレス銅鉱山における2019(令和元)年の粗鉱処理量は61百万t,生産銅量は363千tであった。・JX金属㈱,三井金属鉱業㈱及び三井物産㈱が全権益を保有するチリ共和国第Ⅲ州のカセロネス銅鉱山の2019(令和元)年の粗鉱処理量は31百万t,生産銅量は152千tであった。・三井物産㈱と三井金属鉱業㈱が権益の一部を保有しているチリ共和国第Ⅰ州のコジャワシ銅鉱山における2019(令和元)年の粗鉱処理量は54百万t,生産銅量は565千tであった。・三井金属鉱業㈱が権益を保有するペルー共和国ワンサラ鉱山における2019(令和元)年の粗鉱処理量は431千t,生産された鉛精鉱8千t,亜鉛精鉱49千t,銅精鉱4千t,バルク精鉱2千tであった。また,三井金属鉱業㈱が権益を保有するペルー共和国パルカ鉱山では粗鉱処理量125千t,生産された鉛精鉱2千t,亜鉛精鉱19t,銅精鉱0.5千tであった。・日鉄鉱業㈱が権益を保有するチリ共和国第Ⅲ州ティエラ・アマリージャ地区のアタカマ鉱山の2019(令和元)年の粗鉱生産量は1,612千t,生産銅量は13千tであった。・三菱マテリアル㈱が権益の一部を保有するカナダのカッパーマウンテン銅鉱山における2019(令和元)年の粗鉱処理量は14.6百万t,生産銅量は32.6千tであった。・海外ウラン資源開発㈱(OURD)が25%出資しているニジェール共和国COMINAK社のAkouta鉱山の2019(令和元)年ウラン生産量は1,070tUであった。同じくOURDが7.5%の権益を保有しているカナダのMcClean Lake鉱山では,2014(平成26)年10月から開始した近隣のCigar Lake鉱山鉱石の受託製錬を継続し,2019(令和元)年は約6,928tUを生産した。なお,Akouta鉱山に関しては,可採鉱量の減少に伴い,2021(令和3)年3月31日をもって閉山することを2019(令和元)年10月に決定した。Ⅲ技術開発の動向1.探査技術1.1 JOGMECによる技術開発JOGMECは,鉱床の遠隔化及び深部化に対応するため,主にリモートセンシングと物理探査の技術開発を実施し,それら技術をJV調査の現場に適用して新規鉱床の発見を目指している。リモートセンシングについて,中央アジアのJV調査では広域的な土漠エリアから探鉱有望地を抽出するために地形解析やスペクトル解析を,アフリカ,オセアニア,南米のJV調査では地表下の探鉱ターゲット抽出のためにボーリング・コアを用いた可視光~短波長赤外域の反射スペクトル測定による鉱物マッピングをそれぞれ実施した。物理探査について,アフリカのJV調査では現場でボーリング・コアを用いた物性測定及び解析(比抵抗,充電率)を実施するとともに新たに開発した電気探査(IP法<強制分極法>)の3次元逆解析手法による高精度な解析技術で探鉱有望地の抽出を実施した。1.2(一財)宇宙システム開発利用推進機構(J-spacesystems)による技術開発J-spacesystemsは,旧ERSDACがこれまで実施してきた国からの受託研究である石油・天然ガス及び金属鉱物資源探査への衛星データ利用技術開発等を継続して行った。このうち「石油資源遠隔探知技術研究開発(ハイパースペクトルセンサ等の研究開発)」では,国際宇宙ステーションに搭載されるハイパースペクトルセンサ-121-鉱山第787号2020年8・9月