ブックタイトル鉱山2020年7月号

概要

鉱山2020年7月号

主な出来事（2020年6月）［協会・業界関係事項］［1日］三菱マテリアルは，連結子会社である西日本開発について，同社が保有する株式の全てを平川商事のグループ会社である太子ゴルフ観光に譲渡することとしたと発表。［1日］DOWAホールディングスは，5月19日，関係会社である秋田製錬の従業員2名が令和2年度科学技術分野の「文部科学大臣表彰創意工夫功労者賞」を受賞したと発表。受賞テーマは「貯鉱舎保管効率の向上による横持ちコストの改善」で，亜鉛鉱を保管している貯鉱舎内のスペースを有効活用する改善。［3日］JX金属は，新型コロナウイルス感染症に関する支援として，「知的財産に関する新型コロナウイルス感染症対策支援宣言」の趣旨に賛同し，参画し，一定期間，新型コロナウイルス感染症のまん延終結を唯一の目的とした開発・製造・販売等の行為に対し，同社が保有する特許権・実用新案権・意匠権・著作権の権利行使を行わず，一切の対価や補償を求めないことを宣言した。［3日］JX金属は，圧延銅箔・高機能銅合金条及び半導体用スパッタリングターゲットのそれぞれについて，2017-19年度中期経営計画で策定した増産のための設備導入を予定通り完了したと発表。［5日］三菱マテリアルは，国立研究開発法人物質・材料研究機構と「NIMS-三菱マテリアル情報統合型材料開発センター」（以下「本開発センター」）設立に関する覚書を締結したと発表。本開発センターでは，NIMSの情報統合型材料開発基盤に，同社が材料開発において蓄積した実験データや解析モデル，経験則等さまざまな要素を融合させることで，複数の素材・プロセスの組み合わせによって製造される実用材料の性能・寿命等を予測する情報統合型材料開発システムの構築を目指す。［8日］JX金属は，グループ会社のJX金属敦賀リサイクルの小型家電等リサイクル焼却炉のスクラップを水冷する設備で火災が発生し，設備の一部を焼損したと発表。なお，人的被害，環境への影響は発生していない。［9日］三菱マテリアルは，経団連が策定した「チャレンジ・ゼロ」に参画したと発表。［12日］住友金属鉱山と東北大学は，このほど2050年に向けたビジョン共創型パートナーシップに基づく取組みを開始したと発表した。両者は，2018年度から約2年間をかけて議論を重ね，2050年をターゲットとした「ありたい姿」と「ビジョン」を策定した。そこからバックキャストした具体的なステップとして，材料系素材の共同研究・開発に取組み，事業化・社会実装を実現することで，新たな価値の創造を目指す。［15日］JXTGホールディングスとCHITOSE BIOEVOLUTION PTE. LTD．は，藻類バイオマスを広く活用する社会の構築に向けて，藻類バイオマスの培養規模拡大と藻由来の製品開発について協業に関する契約を締結したと発表。［18日］三菱マテリアルは，MMCイノベーション投資事業有限責任組合を通じて，次世代型蓄電池の開発を行うスタートアップ企業CONNEXX SYSTEMSへ出資を行ったと発表した。CONNEXX SYSTEMSは，高度な蓄電池の開発・生産技術を有し，リチウムイオン電池と鉛電池を一体化して総合的に性能を向上させた蓄電池等を販売している。今後，三菱マテリアルは高い需要が見込まれる再生可能エネルギー発電事業者や医療機関等向けの定置用蓄電池開発等に関してCONNEXX SYSTEMSと協業していくことで，使用済車載LiBのリユース事業を推進していく。［19日］日本冶金工業は高濃度塩化物イオン環境または硫酸環境，あるいは両者が混在する極めて過酷な腐食環境においても優れた耐食性を有する7.5Moニッケル基耐食合金NAS355Nを新たに開発したと発表。［22日］住友金属鉱山は，同社が保有するインドネシア共和国のPTヴァーレインドネシア（PT ValeIndonesia Tbk.）の株式の一部につき，ヴァーレカナダ（Vale Canada Limited）保有分とともに，インドネシア共和国のPTインドネシアアサハンアルミニウム（PT Indonesia Asahan Aluminium（Persero））に売却することに合意し，2020年6月19日に株式売買契約を締結した。［25日］JXTGホールディングスは，開催された定時株主総会終了後に，商号を「ENEOSホールディングス株式会社」に変更した。［26日］ラサ工業は，2020年9月23日に本店を東京都中央区京橋から，東京都千代田区外神田に移転すると発表。鉱山第786号2020年7月－6－