ブックタイトル鉱山2020年7月号

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概要

鉱山2020年7月号

感染拡大が原因で操業に必要な部品,消耗品の調達不能等により操業できなくなるリスクは依然としてある。逆にCOVID-19の影響で世界的に銅を必要としている最終製品の需要が落ちてきて製造側がそれに伴い生産調整をする可能性がある。銅価格は,操業に影響を与えるもう一つの大きな要因である。3.銅価格動向図1 Trends inthe LME daily copper price図1に示すように,中国でのCOVID-19の発生,世界へのウイルスの蔓延の悪影響を受け銅の価格は1月16日のピーク時に6,300米ドル/トンに達し,下落し始めた。その後の世界的な封鎖と世界経済への影響,銅の需給,投機的活動,影響の大きさへの不確実性から,銅価格は3月23日に最低価格の4,617米ドル/トンに達した。1月1日から5月15日までの期間,銅の価格は16%下落した。銅価格は3月の低水準から回復してきてはいるが,オペレーションコストの高い生産者の生産中止により,また即座に下がる可能性がある。しかしながら,現在は生産者側にエネルギーコストの減少,副産物である金などの他の希少金属価格の高騰などの生産者を利する要因が認められる。4.銅生産量と需給2020年の世界の銅生産予測は前回発表(2019年10月)の予測よりも鉱石が約95万tの減少,地金が約11万3千tの減少になる試算を発表した。また,地金消費は2019年比で4%減少すると見込んでいる。2020年の予測値について,国際銅研究会の正式な発表はされていない。2020年1~2月の世界の銅鉱石生産は325万t(2019年1~2月比1.9%増),地金生産は385万t(0.6%増),地金消費は372万t(2.1%減)で,地金需給バランスは+12.9万tの余剰だった。この内,中国は鉱石生産が24万t(2019年1~2月比12.3%減),地金生産は149万t(4.2%減),地金消費は185万t(4.4%減)だった。その他,ICSGの主なコメントは以下の通り。【鉱石生産】・チリは,2019年のチュキカマタ鉱山操業中止による生産制限や品位低下などから回復し4%増加・ペルーは,操業トラブルや悪天候などにより4%減少・中国は,COVID-19感染拡大の規制による操業停止で12%減少・コンゴ民主共和国(DRC)は,一部鉱山の生産能力増強により5%増加【地金生産】・中国は,COVID-19感染拡大の規制による操業停止やスクラップ供給の逼迫などにより4%減少・チリは,2019年に新しい環境規制に対応するため一時的にチュキカマタ製錬所が操業を中止していたことから14.5%増加・日本は,2019年に直島製錬所が定修を行っていたことから7%増加【地金消費】・中国はネット輸入が9%増加したが,製造業がCOVID-19感染拡大の規制を受け見掛け消費(未報告在庫の増減を除外)は4%減少・主要消費国の中ではEU,米国が横ばい,日本は減少鉱山第786号2020年7月-2-