ブックタイトル鉱山2020年6月号

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概要

鉱山2020年6月号

主な出来事(2020年4~5月)[4月出来事][協会・業界関係事項][1日]三井金属は,Circuit Foil LuxembourgSarl社とキャリア付極薄銅箔「MicroThin?」が使用される微細回路プリント配線板プロセスであるMSAP(Modified Semi Additive Process)に関する保有特許の非独占的ライセンス契約を締結したと発表。[1日]三菱マテリアルは,2月26日付で公表したとおり,三菱日立ツール社の全株式取得を完了し,これを機に社名を三菱日立ツール株式会社から,株式会社MOLDINOと社名変更したと発表。[2日]三井金属は,2019年12月20日付で公表したとおり,銅箔事業の米国子会社であるOak-Mitsui Inc.社の全株式を,日本電解社へ譲渡することを合意していたが,3月31日付で,本譲渡手続きを完了したと発表。[3日]丸紅が,Antofagasta plc(英)と共同出資するMinera Centinela社(チリ)(以下,「センチネラ銅鉱山」)は,2020年3月31日にENGIE EnergiaChile S.A.と電力購入契約を締結し,2022年以降のセンチネラ銅鉱山の操業にかかる電源を,石炭火力から再生可能エネルギーに100%転換することを決定した。同じく丸紅がチリで出資するアントコヤ銅鉱山においても,再生可能エネルギーへ転換することを既に決定しており,2020年以降,丸紅が出資する全ての銅鉱山において,再生可能エネルギー電源100%での操業を実現する。[8日]九州電力は,ケニアにある世界最大級の地熱発電所で運転効率化に向けた技術供与を始めると発表した。発電所の運転・保守ノウハウを提供し,発電効率の向上やコスト削減につなげる。あらゆるものがネットにつながる「IoT」技術の導入も支援する。[21日]JXTGHDは,QunaSys社と,量子コンピューターを用いた計算化学手法開発に関する共同研究契約書を締結したと発表。[22日]三井金属鉱業は,キャリア付き極薄銅箔「MicroThin TM」の新規製品となる“MT-GN”の量産出荷を始めたと発表した。新規に開発した“MT-GN”は,樹脂基板との密着性は同社のフラッグシップであるMT-FLと同等ながらも,粗化コブサイズを約1/3に低減させた低粗度銅箔である。既に次世代の超低伝送損失をもつ樹脂基板と組み合わせた採用評価が終盤まで進んでいる。[27日]JOGMECは,「地熱資源の活用による地域の産業振興に関するモデル地区」として認定した,北海道森町,岩手県八幡平市及び秋田県湯沢市の取組みを紹介する専用ウェブサイトを制作・公開した。このウェブサイトは,地熱資源を活用した模範的な取組みを全国に発信するとともに,地熱資源を有する自治体への波及効果をねらいとしている。[国内関係事項][30日]資源エネルギー庁は,2019年12月末時点の再生可能エネルギー発電設備の導入状況を公表した。固定価格買取制度導入後の再生可能エネルギー発電設備の導入量は,累計で5,234万kWとなった。このうち太陽光発電設備は4,829万kWで92.3%を占める。固定価格買取制度導入後の再生可能エネルギーの設備認定容量の累計は8,979万kW(うち太陽光発電設備は7,259万kW)。[海外関係事項:業界][1日]Antofagasta社(英)は,電力会社ENGIEEnergia Chile社(チリ)と電力購入契約を締結し,Centinela銅鉱山(チリ)の操業を2022年から100%再生可能エネルギーによる電力供給に転換することを発表した。[1日]Tethyan Resources社(加)は,セルビア南西部のRaska郡で過去に銀・亜鉛・鉛を生産していたKizevak鉱山とSastavci鉱山の買収を進めていることを発表した。[1日]Anglo American社(英),AntofagastaMinerals社(チリ),BHP社(豪英),Collahuasi社(チリ)は,チリ生産商工連盟(CPC)が設立した基金に参加し,COVID-19対策の援助を行うことを表明した。[2日]Palladium One社(加)は,フィンランド鉱業局(Finnish Mining Authority)から同国Kostonjarviにおける銅・ニッケル・PGMプロジェクトの承認を受けたことを発表した。[6日]豪・南オーストラリア州政府は,COVID-19の感染拡大防止政策が鉱業・石油産業に与えている影響を緩和するため,今後6か月以内に支払い期限を迎える鉱物探鉱ライセンス料や石油・地熱探鉱ライセンスなどの鉱業権料支払いを2020年12月31日まで猶予することを発表した。-47-鉱山第785号2020年6月