ブックタイトル鉱山2020年6月号

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概要

鉱山2020年6月号

2020年3月期の連結業績の見通しは,売上高873億円,営業利益14億80百万円,経常利益は10億円,親会社株主に帰属する当期純利益は32億80百万円を見込む。<日鉄鉱業㈱>*全般当期の連結業績は,売上高は1,175億2百万円(前期比4.8%減)と前期なみであった。損益については,金属部門の損益が改善したことから,営業利益は75億7千6百万円(前期比1.3%増)と前期なみとなり,経常利益は持分法による投資損益が改善したことから,80億1千2百万円(前期比8.9%増)と前期に比べ増加した。一方,親会社株主に帰属する当期純利益は,特別利益が減少したことに加え,海外連結子会社で判明した不適切な会計処理に係る調査費用の特別損失計上等により,45億1千8百万円(前期比15.7%減)と前期に比べ減少した。*資源事業≪鉱石部門≫鉱石部門については,主力生産品である石灰石の販売数量の減少に加え,石油製品の減収等により,売上高は544億2千3百万円と前期に比べ28億6千万円(5.0%)減少し,営業利益は68億2千4百万円と前期に比べ6億5千9百万円(8.8%)減少した。≪金属部門≫金属部門については,電気銅の販売価格の下落等により,売上高は458億4百万円と前期に比べ37億9千9百万円(7.7%)減少した。一方,営業損益はアタカマ銅鉱山の増益により5億7千4百万円(前期は営業損失4億7千7百万円)と前期に比べ改善した。*機械・環境事業機械・環境事業については,環境部門の主力商品である水処理剤の販売が好調であったことに加え,一部機械関連子会社における販売も順調に推移したことから,売上高は125億2千万円と前期に比べ7億7百万円(6.0%)増加し,営業利益は13億8千2百万円と前期に比べ2億7千万円(24.3%)増加した。*不動産事業不動産事業については,賃貸物件の稼働状況が概ね順調に推移するとともに,賃貸物件の売却があったことから,売上高は28億8千6百万円と前期に比べ1億3千7百万円(5.0%)増加し,営業利益は修繕費の減少等により,16億9百万円と前期に比べ1億3千5百万円(9.2%)増加した。*再生可能エネルギー事業再生可能エネルギー事業については,地熱部門及び太陽光発電部門ともに減収となったことから,売上高は18億6千8百万円と前期に比べ5千4百万円(2.8%)減少したものの,減価償却費の減少等により,営業利益は4億1千5百万円と前期に比べ5千1百万円(14.2%)増加した。*業績予想今後の見通しについては,新型コロナウイルスの感染拡大による経済活動の大幅な制約,為替相場や原油をはじめとする資源価格の不安定化など,世界経済の先行きには不確実性が極めて高いことから,企業業績の悪化が憂慮されるなど,景気の回復には相当の時間を要するものと予想され,同社グループを取り巻く経営環境は厳しい状況が続くものと考えられる。このような経営環境のもと,現時点では業績に与える未確定な要素が多く,業績予想の合理的な算定が困難であることから,令和3年3月期の連結業績予想については,未定とし,合理的な算定が可能となった時点で,速やかに公表する。以上-45-鉱山第785号2020年6月