ブックタイトル鉱山2020年6月号

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概要

鉱山2020年6月号

ル部門の売上高は,276億63百万円(対前期比27億9百万円減),営業利益は,1億42百万円(対前期比15億47百万円減)となった。*ユニック国内では,主力製品であるユニッククレーンは,昨年3月の移動式クレーン構造規格の一部改正前に駆け込み需要があった受注機の出荷増,昨年9月の小型トラックの排ガス規制前の駆け込み需要のほか,大手レンタル向けの出荷も好調で,増収となった。海外では,ユニッククレーンは,主として東南アジア諸国での景気減速傾向が強まっており,出荷は減少し,減収となった。ユニック部門の売上高は,317億91百万円(対前期比25億53百万円増),営業利益は,39億92百万円(対前期比12億3百万円増)となった。*電子高純度金属ヒ素は,主要用途である化合物半導体用などの需要が,2019年初から国内,海外向けともにユーザーの在庫調整により低迷しており,減収となった。また,結晶製品は,個別半導体用などで需要が軟化しており,減収となった。電子部門の売上高は,55億6百万円(対前期比10億21百万円減),営業損失は,35百万円(前期は4億7百万円の利益)となった。*化成品硫酸は,販売数量は減少したが,2018年下期以降実施した価格改定による販売単価の上昇や低鉄硫酸など高付加価値品の販売数量増加により,増収となった。また,亜酸化銅,めっき用酸化銅は,販売数量が増加し,増収となった。化成品部門の売上高は,67億10百万円(対前期比5億83百万円増),営業利益は,5億10百万円(対前期比1億3百万円増)となった。*不動産主力ビルである室町古河三井ビルディング(商業施設名:COREDO室町2)における大口テナント減床の影響や,古河大阪ビルのテナントの退出により,減収となった。なお,古河大阪ビルは,昨年12月末をもって閉館した。不動産事業の売上高は,23億86百万円(対前期比6億13百万円減),営業利益は,7億35百万円(対前期比4億27百万円減)となった。*その他運輸業等を行う「その他」セグメントの売上高は,7億71百万円(対前期比42百万円減),営業損失は,94百万円(対前期比52百万円の損失減)となった。*業績予想通期の業績予想については,新型コロナウイルス感染症の世界的流行の影響により,同社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性が懸念され,その影響を現時点で合理的に算定することが困難であることから未定としている。今後,業績予想の開示が可能となった時点で速やかに公表する。<東邦亜鉛㈱>*全般当期の連結業績について,金属相場の下落や亜鉛の減販,CBH社エンデバー鉱山の減産などの影響から製錬事業及び資源事業で大きく減収になったことにより,売上高は974億45百万円と前期比201億6百万円(17%)の減収となった。損益面では,在庫評価損の計上に加え,非鉄スラグ製品の処理費用の計上などから製錬セグメントで59億円,エンデバー鉱山の計画減産等の影響から資源セグメントで79億円の減益となった。以上の結果,営業損失は142億17百万円と前期比147億48百万円,経常損失は144億37百万円と前期比154億6百万円の大幅減益となった。さらに金属相場の前提に対する下振れ及び採鉱計画の見直しの結果,CBH社ラスプ鉱山で18億95百万円,エンデバー鉱山で12億74百万円の減損損失を計上した。これにより,親会社株主に帰属する当期純損失は183億64百万円と前期比158億14百万円の減益となり,最終赤字となった。*製錬事業部門金属相場の下落に加えて亜鉛の減販もあり,-43-鉱山第785号2020年6月