ブックタイトル鉱山2020年6月号

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概要

鉱山2020年6月号

持分を除く当社持分は31.5%)*製錬セグメントセグメント利益は,銅価格は下落したものの,ニッケル及び金価格が上昇したこと,並びに,太平金属工業株式会社の事業撤退に伴い土地及び建物を売却したことによる売却益などにより,前期を上回った。また,電気銅の生産量は東予工場の定期炉修により前期を下回ったものの,電気ニッケルの生産量は前期を上回った。Coral Bay Nickel Corporationの生産量は,設備トラブルなどにより前期を下回ったが,Taganito HPAL Nickel Corporationの生産量は,前期と比べ操業状況が改善したため前期を上回った。*材料セグメントセグメント利益は,車載用途向けの需要の増加を背景として電池材料の販売量が増加したものの,在庫評価影響による悪化に加え,粉体材料の販売量の減少及び結晶材料における顧客の在庫調整などにより,前期を下回った。*業績予想次期の連結業績予想については,新型コロナウイルスの感染拡大により経済環境の先行きが不透明であることから,現時点で通期業績を合理的に算定することが困難な状況にあるので,未定としている。今後,業績予想の算定が可能となった段階で,速やかに算定し公表する。<DOWAホールディングス㈱>*全般当期の連結売上高は前期比7.1%増の485,130百万円となり,連結営業利益は同39.0%増の25,955百万円となった。連結経常利益は同19.3%増の28,996百万円となり,親会社株主に帰属する当期純利益は同16.1%増の17,395百万円となった。*製錬部門貴金属銅事業は,銅の生産量が前年度並みとなった。PGM(白金族)事業は,使用済み自動車排ガス浄化触媒からの金属回収量が増加した。亜鉛事業は,亜鉛及びインジウムの金属価格下落や電力単価上昇の影響を受けたものの,製錬原料の購入条件が改善し,亜鉛のたな卸資産の簿価切下額による損失幅も縮小した。これらの結果,当部門の売上高は前期比2.5%増の227,290百万円,営業利益は同1,588.0%増の10,003百万円,経常利益は同163.9%増の12,204百万円となった。*環境・リサイクル部門廃棄物処理事業は,廃棄物の焼却処理量及び溶融・再資源化の処理量がともに増加した。土壌浄化事業は,前年度並みの処理量となった。リサイクル事業は,リサイクル原料の集荷に注力するとともに家電リサイクルの処理量が増加した。海外事業は,東南アジアにおいて廃棄物処理の売上高が減少した。これらの結果,当部門の売上高は前期比7.4%増の112,121百万円,営業利益は同26.7%増の7,205百万円,経常利益は同10.1%増の6,905百万円となった。*電子材料部門半導体事業は,スマートフォン向けLEDの需要が低調に推移した。電子材料事業は,太陽光パネル向け銀粉の中国市場向けの需要回復が継続した。機能材料事業は,顧客での在庫調整によりアーカイブ用データテープ向け磁性粉の需要が減少した。新規製品については,導電性アトマイズ粉やナノ銀粉などの特性向上と量産化に注力し,研究開発費が増加した。これらの結果,当部門の売上高は前期比51.2%増の98,226百万円,営業利益は同51.3%減の1,060百万円,経常利益は同23.5%減の2,403百万円となった。*金属加工部門伸銅品事業は,自動車向けは需要後退が継続したものの,スマートフォン向けは需要回復が見られた。めっき事業は,自動車の電装化に伴う需要を取り込んだ。回路基板事業は,産業機械向けの需要は減少したものの,鉄道向けや自動車向けへの拡販を進めた。これらの結果,当-41-鉱山第785号2020年6月