ブックタイトル鉱山2020年6月号

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概要

鉱山2020年6月号

年度に比べて増加した。スパッタリングターゲットについては,主力のディスプレー用スパッタリングターゲットは,国内の需要は前連結会計年度並みであったものの,海外主要顧客の生産調整により販売量が減少した。また,主要原料であるインジウムの価格は下落基調で推移したこと等から販売価格は下落した。この結果,売上高は前連結会計年度に比べて減少した。以上の結果,当部門の売上高は,前連結会計年度に比べて23億円(1.4%)増加の1,678億円となったが,一方で,主要製品の一部の販売量が減少したことに加え,為替差損益が悪化したこと等により,経常利益は前連結会計年度に比べて32億円(19.3%)減少の133億円となった。*自動車部品セグメント自動車の国内市場は,昨年の10月以降,消費税増税や災害の影響等により低調となった。中国や米国市場は,米中貿易摩擦の長期化に加え,2020年に入りCOVID-19の影響により急速に悪化した。これに伴い,主要製品であるサイドドアラッチの販売量は減少した。以上の結果,当部門の売上高は,前連結会計年度に比べて134億円(12.9%)減少の905億円となり,経常利益は,コスト削減に取り組んだものの,販売量が減少したこと等から前連結会計年度に比べて42億円(90.0%)減少の4億円となった。*関連セグメント国内外プラント工事の受注環境が低調であったことに加え,前連結会計年度に計上した水力発電設備の工事進行基準による完成計上がなくなったこと等から,売上高は減少した。各種製品も総じて販売量は減少したこと等から,当部門の売上高は,前連結会計年度に比べて169億円(13.4%)減少の1,099億円となり,経常利益は,前連結会計年度に比べて34億円(70.4%)減少の14億円となった。*業績予想2021年3月期通期の連結業績予想は,売上高は4,700億円,営業利益は100億円,経常利益は10億円,親会社の所有者に帰属する当期利益は60億円となる見込み。なお,現時点における,COVID-19拡大の終息および需要の回復時期についての予測は困難であることから,一定の仮定の条件に基づく影響額を試算し,当該影響を考慮していない当初の会社想定計画に,当該影響額を加味する方式で算出している。<住友金属鉱山㈱>*全般当期の連結売上高は,銅価格の下落や円高などにより,前期に比べ395億93百万円減少し,8,726億15百万円となった。連結税引前当期利益は,持分法による投資損益が好転したが,減収に加え,円高による為替差損益の変動などで金融収益が悪化したことなどにより,前期に比べ103億36百万円減少し,790億35百万円となった。親会社の所有者に帰属する当期利益は,連結税引前当期利益が減少したことなどにより,前期に比べ61億90百万円減少し,606億円となった。*資源セグメントセグメント利益は銅価格の下落などにより前期を下回った。主要鉱山の概況は以下の通り。菱刈鉱山は順調な操業を継続し,販売鉱石の含有金量は計画通り,前期並みの6tとなった。モレンシー銅鉱山(米国)の生産量は,カソード生産の好調などにより前期を上回り,461千tとなった。(うち非支配持分を除く当社持分は25.0%)セロ・ベルデ銅鉱山(ペルー)の生産量は,給鉱品位の低下などにより前期を下回り,455千tとなった。(うち非支配持分を除く当社持分は16.8%)シエラゴルダ銅鉱山(チリ)の生産量は,鉱石処理量の増加及び給鉱品位の上昇などにより前期を上回り,108千tとなった。(うち非支配鉱山第785号2020年6月-40-