ブックタイトル鉱山2020年6月号

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概要

鉱山2020年6月号

格(LME価格);1ポンド当たり250セント(約5,510ドル/トン),円の対米ドル相場;105円を前提としている。<三菱マテリアル㈱>*全般当期の連結業績は,売上高は1兆5,161億円(前年同期比8.8%減),営業利益は379億52百万円(同3.0%減),経常利益は496億円(同2.1%減)となった。同社における固定資産減損損失として274億円,三菱アルミニウム社における固定資産減損損失として203億51百万円,焼結事業における事業再編損失引当金繰入額として302億72百万円の計上などから親会社株主に帰属する四半期純損失は728億50百万円となった。*金属事業銅地金は,銅価格の下落があったものの,製錬コストの減少等により減収増益となった。金及びその他の金属は,原料中の含有量の減少により減産となったものの,パラジウム価格が上昇した影響等により減収増益となった。以上により,前年度に比べ事業全体の売上高は減少したものの,営業利益は増加した。経常利益は,営業利益が増加したことから,増加した。*高機能製品銅加工品は,自動車向け製品及び半導体関連製品の販売が減少したことから,減収減益となった。電子材料は,機能材料及び電子デバイス製品の販売が減少したことに加えて,多結晶シリコン製品の製造コストの増加等により,減収減益となった。アルミ製品は,飲料用の通常缶・ボトル缶及び圧延・加工品である自動車向け押出製品・熱交板材等の販売が減少したことから,減収減益となった。以上により,前年度に比べ事業全体の売上高及び営業利益は減少した。経常利益は,営業利益が減少したことから,減少した。*加工事業超硬製品は,中国をはじめとした国内外における販売が減少したことから,減収減益となった。焼結製品等は,主要製品である焼結部品の販売が減少したものの,出荷に係る費用の減少により損失は縮小した。以上により,前年度に比べて事業全体の売上高及び営業利益は減少した。経常利益は,営業利益が減少したことから,減少した。*セメント事業国内では,首都圏において東京五輪関連施設工事,東海地区において新名神高速関連工事,東北地区において震災復興関連工事による需要がそれぞれ減少したことなどから,販売数量が減少し,減収減益となった。海外では,米国において,生コンの販売数量が増加したものの,原材料費や人件費等の操業コストが増加した。また,豪州の石炭事業において,石炭の販売価格が下落した。この結果,増収減益となった。以上により,前年度に比べて事業全体及び営業利益は減少した。経常利益は,営業利益が減少したことから減少した。*その他の事業エネルギー関連は,原子力関連の販売が増加したことにより,増収増益となった。環境リサイクルは,家電リサイクルの処理量が増加したことにより増収となったものの,有価物売却単価の下落に加えて,操業コストの増加により,損失が拡大した。エネルギー関連及び環境リサイクル以外の事業は,合算で減収減益となった。以上により,前年度に比べたその他の事業全体の売上高及び営業利益は減少した。経常利益は,営業利益が減少したことから減少した。*業績予想2021年3月期通期の連結業績予想は,新型コロナウイルス感染症の世界的流行の影響により,今後の経済活動や主要製品の需要動向が極めて不透明であり,現時点で合理的に見積もることが困難であることから,未定としている。鉱山第785号2020年6月-38-