ブックタイトル鉱山2020年6月号

ページ
28/54

このページは 鉱山2020年6月号 の電子ブックに掲載されている28ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

概要

鉱山2020年6月号

政策要望中小鉱業対策に関する要望書2020年(令和2年)5月日本鉱業協会・中小鉱業対策推進中央本部中小鉱業対策推進北海道地方本部・中小鉱業対策推進東北地方本部中小鉱業対策推進東京地方本部・中小鉱業対策推進東海北陸地方本部中小鉱業対策推進近畿地方本部・中小鉱業対策推進中国地方本部中小鉱業対策推進四国地方本部・中小鉱業対策推進九州地方本部I.国内資源開発助成策の検討資源の大半を海外に依存している我が国にとって,国内資源の確保は安全保障上,極めて重要である。今後の資源セキュリティ確保や,技術の維持・継承といった観点からも,国内資源の探鉱推進策について新たな視点にて検討し,国内鉱山を開発・維持存続させるための助成策の強化を図っていただきたい。1.非鉄金属及び非金属鉱山の開発・維持策の充実(1)国内資源開発助成策の再開国内の金属鉱物資源については,経済的に事業採算が合うものが無くなったと考えられたことから2006(平成18)年度に国内探鉱が終了した。しかし,鉱物資源を巡る世界情勢の大きな変化,探査技術の飛躍的進歩を考慮すれば,金を始めとするいくつかの鉱種では国内にも経済性を有する鉱物資源の開発ポテンシャルが残されていると考えられ,実際に海外資本の会社が金の探鉱を実施している。今後の資源セキュリティ確保や鉱山技術の維持・継承の観点からも,国内資源の探査推進策について新たな視点にて検討し,金属鉱床探査が新たな形で再開されることを要望する。(2)資源技術開発の推進資源探査をより効率化・高精度化する物理探査やリモートセンシングなどの資源探査技術,採掘レベルの深部化や低品位化に対応した採掘技術,低品位鉱や不純物を含む鉱石に対する選鉱処理技術など,資源開発分野には未だ多くの重要な技術課題があり,これらの課題を解決すべく技術開発を続けて行くことが必要である。しかしながら,技術開発には多くの費用と時間が必要であり,実用化に結びつかない場合もあるため,民間レベルでの技術開発力には限界があることから,JOGMECを中心として官民が協力し技術開発を進めてきた。これらの技術開発に寄与してきた研究助成制度の拡充と,現場で必要とされるニーズに適した技術開発の継続実施を今後ともお願いする。(3)改正鉱業法の適正かつ合理的な運用鉱山第785号2020年6月-26-