ブックタイトル鉱山2020年2月号

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概要

鉱山2020年2月号

守した上で,タフ性能と軽量性を兼ね備えたモバイルパソコンとして位置付けられるビジネス市場を席巻し,安易な値下げをせずとも利益水準を維持できる状況となっている。Let's note自体のパフォーマンスとして,OS/CPU/メモリー/ストレージ等のカタログスペックにおいては,他社製品と比較しても特異的なアドバンテージを見いだすことは難しい背景事情にある。こうした状況下において,Let's noteのタフネスとしての頑丈性能は耐衝撃性能/耐振動性能をクリティカルにすると共に,より強烈なモデルであるTOUGHBOOKは更に防塵・防滴・防水/耐高温/耐低温性能を加味し,共に操作性/拡張性を維持した上でのカタログモデルとして構成されている点が注目に値する。モバイルソリューション事業のミッションである「モバイルワーカーの業務革新に貢献」にもとづく商品開発戦略は,具体的な下記戦術の実行により現在に至っている。・ダントツの顧客密着度:全ての職能がお客様とダイレクトに交流,お客様と向き合う丁寧なサポート・ダントツの商品力:自社一貫での柔軟・迅速/高品質/カスタマイズサービスこの度の見学会では,ダントツの顧客密着度としてお客様ダイレクトのシステム的な取り組み,及び頑丈性能を評価する為の試験装置への拘りを,随所で認識させられた。今後は,成熟度と共に複雑さが増す市場にて,同社の継続的に進化するソフトサービスが,更なる商品バリューの躍進につながると考えられる。3.モノ作りの強化コネクティッドソリューションズ社のモノ作りのパラダイムシフトの方向性として,AI・自動機と匠の職人技との程よいバランス/融合の生産体制最適化がきわだっていた。結果的には,IoTを活用した人と自動機が共存したカスタム生産で,お客様のリクエストである一品一様のカスタマイズされた商品供給が可能となり,より付加価値の高いモノ作りが効率的に行われている。また,日本の強みとされている現場力/改善力/品質を高めていく為,作業者の質の向上をはかるべき教育は協力会社も対象にシステム化されており,特徴ある技術の優位性を生かそうとする考え方が強調されたものであった。具体的には,作業者に高いスキルが求められるセル生産方式が運用されており,製造現場に椅子が無く作業者が製品と共に移動する製造プロセスが形成されていた。更に匠の職人技を正しく見極めたデジタル化により,精密で繊細な作業が繰り返し行える双腕ロボットが導入され,生産方式や製品組替えをリアルタイムで実施するIoTを活用したダイナミックセル生産が実現されている。今後ユーザーニーズのより一層の拡充を目指し,パナソニック製の基板実装機と自動外観検査装置の相互通信による秀逸な加工精度をほこる最新生産ラインの増設という,感銘さえ覚える機能戦略の最適化を見据えていた。一方,日本の弱みとして挙げられる製造業のデジタル化・ネットワーク化については,システム連携/統合がはかられ,トレーサビリティ管理はもとより故障予兆管理までのダイナミックサイクルが形成され,製造業が注力すべき価値づくりを確保していた。総じて同社の他国と一味異なったAI・自動機と匠の職人技のバランス/融合によるモノ作りと製造業デジタル化・ネットワーク化が,日本のあるべきモノ作りの進むべき道標となっている。4.考察産業界が技術やアイデアを新たなビジネスとして創造する上で,産業界の上流に位置付けられる鉱業界のモノ作りとしては,原料供給による橋渡し役を担うべく,更なる信頼性の最大化鉱山第783号2020年2・3月-27-