ブックタイトル鉱山2020年2月号
- ページ
- 19/48
このページは 鉱山2020年2月号 の電子ブックに掲載されている19ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
このページは 鉱山2020年2月号 の電子ブックに掲載されている19ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
鉱山2020年2月号
2019年度日本鉱業協会賞No.11(環境・安全担当者会議推薦)日比製煉所における安全管理について-リスクアセスメントによる危険感受性向上への取組み-パンパシフィック・カッパー株式会社日比製煉所小松禎之パンパシフィック・カッパー株式会社日比製煉所池田典興パンパシフィック・カッパー株式会社日比製煉所伊藤禎保パンパシフィック・カッパー株式会社日比製煉所相野宏之功績の概要パンパシフィック・カッパー株式会社日比製煉所では,危険源の低減やその隔離といった設備対策と,働く人の危険感受性とを向上させることを大きな柱として,労働災害の抑制に取り組んでいる。この危険感受性の向上の取組みとしては,過去の災害事例の学習,4RKYTなどのほかに,リスクアセスメントの手法を正しく身につけてどのような要因で災害に至るかという災害シナリオを考える能力を向上させる活動にも取り組んでいる。この取組みは,リスクアセスメントの危険の摘出の段階で災害シナリオを詳細に想定する能力を身につけさせることで,各々の作業の場面でのリスクへの気づきの能力を向上させる効果を狙ったものである。安全委衛生管理の手法としてのリスクアセスメントの元来の位置づけは,事業に関わるリスクを摘出してそれを定量的に評価し,その評価に沿った優先順位をつけて対策やリスク管理の内容を決定するためのツールであるが,当製煉所ではその側面だけに限定せず,リスクアセスメントを人材の危険感受性向上のツールとして活用し,働く人の危険感受性の向上に効果を上げている。実施時期2018年4月~(現在も継続中)成果2018年に休業災害5件を含む微細傷以上の災害件数が7件であったものが,この取組みの導入後2019年は11月15日時点で発生件数ゼロ件という災害発生の抑止ができている。各部門のリスクアセスメントについて,その評価の適切性が向上しており,手順,ルールによるリスク管理策のみでリスクレベル評価を下げない適切な評価が浸透してきている。-12-鉱山第783号2020年2・3月