ブックタイトル鉱山2020年2月号

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概要

鉱山2020年2月号

2019年度日本鉱業協会賞No.3(製錬部会推薦)小坂製錬における銅電解の諸改善について小坂製錬株式会社小坂製錬所髙木小坂製錬株式会社小坂製錬所畠山悠健功績の概要小坂製錬所は,秋田県内陸北東部に位置している。リサイクル原料及び二次原料を中心に操業しており,金・銀・銅・鉛等の非鉄金属各種を生産する複合・リサイクル製錬所として事業を展開している。当所では,2008年に銅溶錬方式を自溶炉・転炉方式からTSL炉方式に転換した。TSL方式への転換に伴い,銅の製造方法を電解精製法から電解採取法へと変更した。電解採取法への変更後,銅精製課では,2つの課題が発生した。具体的には,1電流効率の低下,2熱中症災害の発生である。この2つの課題について,それぞれ以下のとおり取組みを実施した。【電流効率改善対策】1悪化した既存の鉛アノードの新型鉛アノードへの交換2硫酸コバルトの添加【熱中症災害対策】1引揚ブロックの小ロット化(1日当たりの引揚槽数を減らす)2非定常での作業を定期的に実施する実施時期電流効率改善2014年4月から取組開始熱中症対策2016年10月から取組開始成果【電流効率改善】1.取組みにより電流効率が改善し,95%以上を維持2.鉛アノードの減耗速度が緩やかになり,寿命が20年まで延長する見込み【熱中症対策】1.1日当たりの引揚槽数が減少し,槽上での作業時間が半分に減少した2.作業のばらつきがなくなり,作業負荷が安定し残業時間が減少した3.作業平準化に伴う通電方法のパターン化で電気銅の生産が安定した4.電気銅の不純物の低減-4-鉱山第783号2020年2・3月