ブックタイトル鉱山2020年1月号

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概要

鉱山2020年1月号

トピックス2019(令和元)年度一般財団法人日本鉱業振興会成果報告会を終えて一般財団法人日本鉱業振興会1.はじめに日本鉱業振興会は,1969(昭和44)年7月に設立され,その後2008(平成20)年12月1日に,新しい公益法人制度が施行されたことに伴い,2012(平成24)年4月1日に一般財団法人日本鉱業振興会(以下,「振興会」という。)に移行し活動を行っています。振興会は,鉱業団体・学会等が行う金属鉱業に関する科学技術及び経済に関する調査試験研究等に対する助成を行い,その成果の普及に努めています。また,金属鉱業に関する知識の普及・啓発,人材育成のための鉱業育英奨学金の貸与等の事業も実施しています。試験研究助成金は,わが国の金属鉱業の発展向上に寄与するなど試験研究に対する助成を目的に日本鉱業協会,一般社団法人資源・素材学会,資源地質学会,一般社団法人日本銅センター,一般財団法人国際資源開発研修センターを対象にしています。鉱業助成委員のメンバーである鉱業団体・学会等の委員が,研究助成方針及び評価方針に則り,研究助成案件を審査,採点,選別し,振興会の理事会,評議員会の承認のもと助成案件,助成額を決定しています。2.2019(令和元)年度成果報告会について振興会は,金属鉱業に関する調査・研究に対する助成及び助成調査・研究の成果報告会を,毎年1回11月に実施しています。本年度令和元年度の成果報告会は,東京都文京区湯島にある東京ガーデンパレスで11月1日(金)に実施し,報告会終了後には参会者一同による交流会を実施しました。報告会の発表会場は3階の平安を借り切り,第1会場は資源に関するテーマの調査・研究で,金属鉱床の調査,探査技術の開発(資源関係)など,第2会場は製錬・リサイクル・分析に関する調査・研究で,製錬プロセスの改善研究,レアメタル等のリサイクル技術調査,都市鉱山におけるリサイクル技術の研究,製錬分析技術の改善研究(製錬関係)などの発表を行いました。本年度は,第1会場12件,第2会場12件,合計24件の研究テーマ(下記参照)で発表が行われました。発表ごとに設けた質疑応答の時間では,報告者と質問者との間の活発な意見交換が行われ,成果発表終了後の交流会では,振興会として金属鉱業界の人材交流と情報交換がより活発になる機会を提供できたことと思います。発表会場には67名の参会者,また交流会には54名の参加者があり,盛大なものとなりました。また,報告内容を記載した「一般財団法人日本鉱業振興会助成研究成果報告書」を会場で配布したほか,非鉄金属各社,鉱業団体,図書館等にも配付しました。鉱山第782号2020年1月-65-