ブックタイトル鉱山2019年12月号

概要

鉱山2019年12月号

主な出来事（2019年11月）［協会・業界関係事項］［11日］三菱マテリアルは連結子会社であるユニバーサル製缶（以下「ユニ缶社」）が，イギリスの金属容器関係の専門誌『The Canmaker Magazine』が主催するコンテスト「The Cans of the Year Awards 2019」のボトル部門において，最高位の「GOLD」を受賞したと発表。「The Cans of the Year Awards」は，その年の優れた金属容器を表彰するコンテスト。受賞対象製品はエナジードリンク「モンスターエナジー」に採用されている500mlのアルミボトル「M500」であり，ユニ缶社独自の成形技術が評価された。［12日］古河機械金属は，グループ会社の古河キャステック社が一般財団法人素形材センター主催の第35回素形材産業技術賞において，開発技術名「アルミ鋳造用耐溶損技術の開発」が，極めて優秀でありその成果は素形材産業技術の進歩向上に著しく貢献したとして，経済産業大臣賞を受賞したと発表。本開発により金型交換や保守作業を低減し生産効率を大幅に改善させることができ，コスト低減による経済性の向上だけでなく，資源削減による省資源・省エネ効果も大きく環境配慮にも寄与していることなどから，高い評価を受けた。［13日］三菱マテリアルの連結子会社の三菱伸銅は，黄銅棒供給大手のキッツメタルワークスとエコブラスRシリーズのライセンス契約を締結したと発表。エコブラスRシリーズは鉛を添加することなく快削性を向上させた鉛フリー快削黄銅であり，日本産業規格（JIS），欧州EN規格及び米国ASTM規格に登録されているグローバル材料である。［13日］JFEミネラルは，山形大学と5年前から新しい抗菌剤や創傷治療剤に関する共同研究を行い，半導体である酸化亜鉛粉末の製造段階で生成する中間体粉末（シモンコライト）に，重度創傷に対して高い治癒効果があることを初めて見いだしたと発表。［21日］三菱マテリアルは，加工事業カンパニーと連結子会社である三菱日立ツール社が，10月24日にモノづくり日本会議及び日刊工業新聞社が主催する2019年“超”モノづくり部品大賞において「機械・ロボット部品賞」を受賞したと発表。［22日］JX金属は，従来の課題であった3Dプリンターを用いた造形物の密度不足の課題を解決できる，金属3Dプリンター用純銅粉を開発したと発表。今後，2020年年頭を目途に，サンプル品の提供を開始する予定。本開発品は，粉体の表面に特殊な表面処理を施し表面の酸化を防止した。優れた特性を生かし本開発品がサーバー用のヒートスプレッダーや自動車用の水冷冷却ユニットなど，さまざまな用途向けの採用を期待している。［28日］JXTGホールディングスは，2020年6月に開催予定の定時株主総会日付でグループの運営をJXTGエネルギーを中心に据えた体制に変更し，併せて同社を「ENEOSホールディングス株式会社」，JXTGエネルギーを「ENEOS株式会社」に変更することを決定した。なお，JX石油開発及びJX金属は引き続き同社グループの重要な事業会社として，同社が定める経営方針の下，大幅な権限委譲を進め，それぞれの事業特性に応じ，より自律性，機動性，独立性を高めた業務執行体制を構築すると発表。［海外関係事項：業界］［1日］中国工業情報化部によると，中国の2019年1～9月の銅製品生産量は成長を続けており，そのうち精製銅は対前年同期比6.4％増の6.99百万t，銅材は対前年同期比9.3％増の14.3百万tであった。［4日］中国最大の金生産者の1つであるZijinMining（紫金鉱業）社は，パートナーであるFreeportMcMoRan社（米）のTimok銅・金鉱山（セルビア）を最大390百万米ドルで買収すると公表した。［4日］豪・西オーストラリア州でNovaニッケル鉱山を操業するIndependence Group（IGO）社は同州Kimberley地域のSavannahニッケル・コバルト鉱山を操業するPanoramic Resources社（豪）の買収提案を発表した。［5日］豪州Morrison首相は環境活動家が抗議活動の対象とする企業との取引を控える様，第三者に呼び掛ける「二次的ボイコット」を行っていることに対し，「自己中心的であり，鉱業会社などにサービスを提供する中小企業の事業に悪影響を及ぼすものだ。連邦政府は，このような悪影響を制限するような法律の立案を検討する」とコメントした。［5日］Mineral Resources社（豪）とAlbemarle社（米）は豪・西オーストラリア州で推進する1.2億豪ドル規模のJVであるWodginaリチウム鉱山拡張プロジェクトにおいて，同鉱山を休山すると発表した。Mineral Resources社は，同プロジェクトの－38－鉱山第781号2019年12月