ブックタイトル鉱山2019年12月号

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概要

鉱山2019年12月号

出典:国土交通省関東地方整備局八ッ場ダム工事事務所パンフレットより3粒径判別システム八ッ場ダムのコンクリート用骨材は,骨材製造設備からダムサイトのバッチャープラントまで,約9kmをベルトコンベアで運搬され,所定の粒径毎の貯蔵設備に投入されます。その際,人が監視カメラ等を用いてベルトコンベア上を流れる骨材の粒径を確認しますが,長距離かつ高速【165m/min(通常:80m/min)】であることから,ヒューマンエラーによる誤投入が懸念されました。そこで,3Dセンサ(Microsoft Kinect? v2)を使用した骨材粒径自動判別システムが装備されました。出典:国土交通省関東地方整備局八ッ場ダム工事事務所パンフレットより(3)各種設備について八ッ場ダムでは,常用洪水吐設備,水位維持用放流等などの堤内構造物が多く設置されています。各種設備の状況写真を下記に示します。1選択取水設備ダムの選択取水設備には,【円形多段式】,【半円多段式】,【直線多段式】,【多孔式】,【連続サイホン式】があり,八ッ場ダムでは,【連続サイホン式】を採用しています。選択取水設備は,選択取水範囲内において任意の高さを選択し取水できる機能を備えており,八ッ場ダムでは,サイホン管の逆V字型の頂部の空気を抜いたり入れたりすることで,任意の水深の水を取水する仕組みです。八ッ場ダムの貯水池は深いところで水深が100m以上となり,夏場などは日射が届く表層では水が温められますが,深いところでは水が冷たいままとなりま-30-鉱山第781号2019年12月