ブックタイトル鉱山2019年12月号

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概要

鉱山2019年12月号

放流側からの建設状況令和1年5月13日撮影出典:国土交通省関東地方整備局八ッ場ダム工事事務所パンフレットより(1)施工管理(高速施工への対応)1コンクリート打設コンクリートダムについては,コンクリートの打設の方法により,様々な工法がありますが,代表的な工法としては以下のようなものがあります。メリット,デメリットを記載し下記に示します。出典:国土交通省関東地方整備局八ッ場ダム工事事務所パンフレットより八ッ場ダムはRCD工法でも,巡航RCD工法という工法を採用し,作業効率を図っています。しかし,岩着部,天端狭隘部,冬期は拡張レア工法(ELCM)を併用しています。一般的なRCD工法を下記に示します。巡航RSD工法の特徴巡航RSD工法は,傾斜打止め(打設の端部に打止め型枠を使用せず,先行打設するRCDコンクリートを1:1程度の勾配[状況に応じて1:4以上の緩い勾配]の傾斜部を設けて打ち止める)技術の採用により,内部コンクリートを先行打設した上で自由な位置で打止めします。これにすることにより,外部コンクリート打設と内部コンクリート打設が,お互いに時間的な制約を基本的に受けない独立した形で打設できます。このため,次の利点が生まれます。・打止め前後の作業効率低下を回避できる。・内部コンクリートと外部コンクリートの作業を分離でき,作業の錯綜による作業効率低下を回避できる。・堤体内で最も打設数量の多い配合である内部コンクリートを最大の能力で打設できることから,コンクリート施工日数短縮に寄与できる。巡航RCD工法と拡張レア工法(ELCM)を下記に示します。鉱山第781号2019年12月-27-