ブックタイトル鉱山2019年12月号

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概要

鉱山2019年12月号

Smelterプロジェクト(年産10万トン,鉛二次精錬)がQ1より生産を開始し,中国XinziRenewable Resources社のXinzi Pb Smelterプロジェクト(年産5万トン,鉛二次精錬)が生産能力を倍増し,スペインMetalurgica deMedina社のMedina del Campo Plantプロジェクト(年産5万トン,鉛二次精錬)が生産を開始する見込みである。タジキスタンのTajik-Sino Mining社のKhudzhandプロジェクト(年産5万トン,鉛一次製錬)は2017年に完成しているが稼働開始時期は不透明である。(2)亜鉛・鉱石生産世界の亜鉛鉱山の生産能力は,2019年は37万2千トン増加する見込みである。インドでHindustan Zinc社のSindesar Khurdプロジェクト(年産8万トン)がQ2に生産を開始した。Q3には中国でCINF Engineering社のNiukutouプロジェクト(年産5万トン)が生産を開始し,Q4にはメキシコでIndustrias Penoles社のCapela(Rey de Plata)プロジェクト(年産4万トン)が再開される見込みである。2020年には76万3千トン増加する見込みである。カザフスタンでJSC Zhairem GOK社のZhairemプロジェクト(年産15万トン)が生産を開始し,インドではHindustan Zinc社のRampura Aguchaプロジェクト(年産10万トン)が年内に拡張工事を完成する見込みである。また,ポルトガルでLundin Mining社のNevesCorvo-Lombadorプロジェクト(年産8万トン)がQ1に拡張工事が完成すると見込まれている。鉛鉱山と同様にイランのIMIDRO, MobinMining社のMehdiabad Phase 1プロジェクト(年産20万トン)はフル生産にあと数年を要すると見込まれる。・地金生産世界の亜鉛地金の生産能力は,2019年は44万5千トン増加する見込みである。中国でZhuzhou Smelter Group社のShuikoushanSmelterプロジェクト(年産30万トン)が,閉鎖したZhuzhou製錬所の後継として2019年1月より稼働を開始した。メキシコではOutotec社のダイレクト・リーチング技術を採用したIndustrias Penoles社のTorreonプロジェクト(年産12万トン)が2019年Q1に完工した。2020年は39万5千万トン増加する見込みである。2019年4月の火災で生産停止していた米国American Zinc Recycling社のMooresboroプロジェクト(年産15万5千トン,亜鉛二次精錬)がQ1に再開する見込みである。また中国でZijin Group社のXinjiang Zinc Smelterプロジェクト,Huili Lead and Zinc社のHuiliZincプロジェクトがそれぞれ年産10万トンの製錬所を稼働開始する見込みである。4.おわりにここ数年変わりなく,世界の鉛・亜鉛の鉱石生産,地金生産,地金需要に中国が占める割合はほぼ4割以上と高い比率を占めており,世界経済における中国の存在感の大きさを如実に表している。当該研究会へ参加することにより,鉛・亜鉛事業の国際的な最新情報の入手,意見交換の場とすると共に,国際鉛協会,国際亜鉛協会と直接面談する機会として,本研究会を活用していきたい。次回の研究会は,リスボンで2020年10月14日から16日にかけて,年次会議と各委員会および産業諮問委員会の会議が開催される予定である。常任委員会と経済・環境委員会も,2020年4月22日にリスボンで開催される。鉱山第781号2019年12月-23-