ブックタイトル鉱山2019年12月号

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概要

鉱山2019年12月号

ンドで国内産精鉱の入手が増加することで地金生産量が増加する結果である。欧州での生産は,フランスとオランダのNyrstarの製錬所での生産量減少と,2018年10月に電解亜鉛10万トンの年間生産能力を持つVladikavkaz工場が閉鎖されたロシアでの生産量の大幅な減少の影響を受け,2019年に3.5%減少すると予測されている。オーストラリア,インド,およびカナダでも減産が予測されている。カナダではTeck ResourcesのTrail製錬所での最近の技術的な問題により,2019年後半に生産量が減少する。メキシコの亜鉛地金の生産は,2019年の第1四半期にIndustrias PenolesのTorreon製錬所が年産12万トンの能力拡大を完了したため,2019年と2020年に増加すると予測される。米国でも来年増産が予測されるが,これは主に2020年初頭に米国ノースカロライナ州ムーアズボロにあるAmerican Zinc Recyclingの二次精錬プラントの再開計画に起因する。・亜鉛地金の需給バランス(表4,図3,図4)2019年の世界市場のバランスについては,当研究会は,引き続き亜鉛地金の世界的な需要が供給を上回り,供給不足量は17万8千トンになると予測している。しかし,2020年には供給が需要を上回り,19万2千トンの供給余剰が生じると予測される。表4世界の亜鉛地金需給バランス単位:千トン亜鉛地金生産:A13,80213,56413,19713,17113,64913,49413,993地金消費:B13,62613,66613,67913,68513,77013,67213,801需給バランス:A-B176-102-482-514-121-178192出典:国際鉛亜鉛研究会図3世界の亜鉛需給バランスの推移(出典:国際鉛亜鉛研究会)鉱山第781号2019年12月-21-