ブックタイトル鉱山2019年12月号

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概要

鉱山2019年12月号

フリカ,中東地域等で油圧ブレーカ,油圧クローラドリルの出荷減による減収を見込み,電子部門では,高純度金属ヒ素,結晶製品ともに在庫調整の影響による需要減を主因として減収となる見込みで,連結全体の売上高を下方修正している。営業利益については,産業機械部門では,主因として,マテリアル機械で破砕機,造粒機など,原価率の改善による増益を見込み,ユニック部門と化成品部門では,増収により増益となる見込み。また,ロックドリル部門と電子部門では,減収による減益を見込み,連結全体の営業利益を下方修正している。以上の結果,経常利益,親会社株主に帰属する当期純利益についても,それぞれ,下方修正している。<東邦亜鉛㈱>*全般当第2四半期連結累計期間の売上高は,金属相場の下落に加え,亜鉛の減販もあり,製錬事業で減収となったことに加え,資源事業においても,エンデバー鉱山の減産などもあり,連結売上高は前年同期比減収となった。損益面では,非鉄スラグ製品の処理費用の計上などもあり製錬事業で20億円,主に市況の影響から資源事業で29億円の減益となった。以上の結果,営業利益,経常利益,親会社株主に帰属する四半期純利益ともに前年同期比で大幅減益かつ赤字となった。*製錬事業部門≪亜鉛≫LME相場は,期初3,018ドル/トンでスタートしたのち,5月以降は米中貿易摩擦の長期化や鉱石需給の緩和などから急速に値を下げ,9月には2,200ドル近辺まで下落した。期中平均では2,554ドルとなり,前年同期(2,824ドル)を下回った。国内価格も期中平均329千円/トンと前年同期(360千円)を32千円下回り,これに加えて減販の影響もあり,売上高は前年同期比18%の減収となった。≪鉛≫LME相場は,期初2,022ドル/トンでスタートしたが,その後は下落傾向が続いた。6月以降は鉛固有の材料から値を戻したものの,期中平均では1,958ドルと前年同期(2,245ドル)を下回った。国内価格も期中平均276千円/トンと前年同期(311千円)を34千円下回った。増販とはなったものの相場の影響が大きく,売上高は前年同期比で8%の減収となった。≪銀≫ロンドン銀相場は,期初15.1ドル/トロイオンスでスタートしたのち,一時14ドル台に低迷したが,米国の利下げ等により上昇基調となり,期中平均は16.0ドルと前年同期(15.8ドル)を若干上回った。一方国内価格は円高の影響もあり,期中平均57,113円/キログラムと前年同期(57,275円)を若干下回った。加えて,原料事情により,売上高は前年同期比2%の減収となった。以上のほか,硫酸などその他の製品を合わせた当事業部門の業績は,金属相場の下落に加えて亜鉛の減販もあり,前年同期比で減収となった。営業利益は急激な亜鉛相場の下落から多額の在庫評価損を計上したことや,非鉄スラグ製品の処理費用の計上もあり,前年同期比20億円の減益となり,55億円の営業損失となった。*資源事業部門金属相場が大きく下落(1月一6月期比較)したことや,エンデバー鉱山の減産などもあり,売上高は前年同期比大幅な減収となった。損益面でも金属相場悪化の影響が大きく,前年同期比29億円の減益となった。*電子部材事業部門≪電子部品≫車載電装向けではHV向け製品の販売が伸びたものの,客先の在庫調整や一部製品の終息による販売減をカバーするには至らなかった。また,産業機器向けやOA機器向けは,世界的な貿易摩-14-鉱山第781号2019年12月