ブックタイトル鉱山2019年12月号

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概要

鉱山2019年12月号

*電子材料部門半導体事業は,スマートフォン向けLEDの需要が低調に推移した。電子材料事業は,太陽光パネル向け銀粉の中国市場向け需要が上向いた。機能材料事業は,顧客での在庫調整によりアーカイブ用データテープ向け磁性粉の需要が減少した。新規製品については,導電性アトマイズ粉や半導体接合材料などの特性向上と量産化に注力し,研究開発費が増加した。これらの結果に加え,銀地金代を含む銀粉の取引が増加したことなどにより,当部門の売上高は前年同期比31.5%増の43,785百万円となった。営業利益は同58.8%減の661百万円,経常利益は同43.8%減の1,226百万円となった。*金属加工部門伸銅品事業は,自動車向けの需要が後退し,スマートフォン向けの需要は減少が継続した。めっき事業は,自動車の電装化に伴う需要を取り込んだ。回路基板事業は,産業機械向けの需要は減少したものの,鉄道向けや自動車向けへの拡販を進めた。これらの結果,当部門の売上高は前年同期比9.8%減の41,501百万円,営業利益は同20.8%減の2,455百万円,経常利益は同21.8%減の2,514百万円となった。*熱処理部門熱処理事業は,中国やインドにおける自動車生産台数が減少した影響により,受託加工数量が減少した。また,設備増強に伴って減価償却費が増加した。工業炉事業は,新規設備の受注が軟調に推移し,設備メンテナンスの受注は減少した。これらの結果,当部門の売上高は前年同期比2.7%増の14,024百万円,営業利益は同50.6%減の601百万円,経常利益は同56.3%減の559百万円となった。*その他部門その他部門では,売上高は前年同期比22.6%増の5,756百万円,営業利益は同63.0%増の308百万円,経常利益は同60.6%増の330百万円となった。*業績予想2020年3月期通期の業績予想は,足元の事業環境を勘案して,前回(2018年5月13日)公表値を修正し,売上高は4,800億円(前回4,550億円),営業利益は245億円(変更なし),経常利益300億円(変更なし),親会社株主に帰属する当期純利益200億円(変更なし)とした。<古河機械金属㈱>*全般当第2四半期連結累計期間の売上高は,825億42百万円(対前年同期比37億16百万円減),営業利益は,43億59百万円(対前年同期比4億53百万円増)となった。機械事業では,ロックドリル部門は,減収減益となったが,産業機械,ユニック部門の増収増益により,合計では増収増益となった。また,素材事業では,金属部門の減収と,電子部門の減益により,合計では減収減益となった。経常利益は,44億31百万円(対前年同期比2億13百万円増)となった。特別利益に古河大名ビル(福岡県福岡市中央区)の売却益5億83百万円ほかを計上し,親会社株主に帰属する四半期純利益は,31億22百万円(対前年同期比1億58百万円増)となった。*金属電気銅の海外相場は,6,498米ドル/トンで始まったが,米中貿易摩擦の長期化懸念などを背景に,5月後半に6,000米ドル/トンを下回り,9月3日には年初来安値である5,537米ドル/トンをつけるなど,総じて軟調に推移した。電線需要は堅調であったが,伸銅需要は,自動車,電子,建築等の主要分野で軟調に推移した。電気銅の販売数量は,生産数量が減少し,40,193トン(対前年同期比2,388トン減)となり,また,海外相場の下落もあり,減収減益となった。電気金は,生産数量の減少に伴い減収となったが,海外相場の上昇により増益となった。金属部門の売上高は,339億31百万円(対前年同期比67億39百万円減),営業利益は,3-12-鉱山第781号2019年12月