ブックタイトル鉱山2019年11月号

概要

鉱山2019年11月号

主な出来事（2019年10月）［協会・業界関係事項］［1日］合同資源は，創業85周年の記念祝賀会を創業の地である千葉県大多喜町にて開催した。［8日］JX金属の樫村寛氏が令和元年度産業標準化事業表彰において産業技術環境局長表彰を受賞した。［9日］住友金属鉱山は，2019年度「証券アナリストによるディスクロージャー優良企業選定」において，鉄鋼・非鉄金属部門で第1位の優良企業に選ばれたと発表。なお，これは9年連続の受賞となる。［17日］JOGMECは，参画する南アフリカ共和国でのウォーターバーグ白金族プロジェクトにおいて，最終フィージビリティ・スタディが発表され，ポジティブな評価を得，今後開発が決まれば，同プロジェクトに参加する阪和興業社を通じて白金族金属，ニッケル等の金属資源の安定供給が期待されると発表。［23日］JOGMECは，カンボジア王国鉱山エネルギー省とコンポンスプー州コンポンスプー地域において金属鉱物資源開発分野の共同調査を実施することに合意し，10月17日に合意書を締結。今後1年間，コンポンスプー州コンポンスプー地域において銅・鉛・亜鉛・スズ・タングステン鉱床の発見を目的とした共同調査を実施する。［23日］DOWAホールディングスは，子会社のDOWAエコシステムのタイの3子会社（Waste ManagementSiam社，Bangpoo Environmental Complex社，EasternSeaboard Environmental Complex社）において，有害廃棄物の焼却処理を拡大するとともに，新たにハイブリッド自動車用，電気自動車用の廃電池リサイクルや廃棄物発電への燃料供給も開始することを発表した。［29日］三菱マテリアルは，食品廃棄物のバイオガス事業を行う100％子会社のニューエナジーふじみ野社について，新たに株主として市川環境エンジニアリング社，コープデリ生活協同組合連合会，生活協同組合コープみらいの3社を加えて事業体制を強化するとともに，事業計画の見直しを行い，事業開始時期を2020年4月から2020年9月に変更すると発表。［国内関係事項］［1日］日銀が発表した9月の全国企業短期経済観測調査（短観）で大企業・製造業の景況感はプラス5となり，前回6月調査から2ポイント悪化した。悪化は3四半期連続で，プラス4だった2013年6月調査以来，6年3か月ぶりの低水準だった。［25日］菅原一秀経済産業相は，首相官邸で安倍晋三首相に辞表を提出し，辞任した。首相は後任に梶山弘志元地方創生相を充てる人事を決めた。［29日］東京株式市場で，日経平均株価（225種）は一時，前日終値に比べて135円超上昇し，2万3,000円台をつけた。取引時間中に，2万3,000円を超えるのは2018年10月11日以来，約1年ぶり。［31日］日銀は金融政策決定会合で，政策金利の先行き指針（フォワードガイダンス）を修正し，将来の利下げの可能性を示した。政策金利について「現在の長短金利の水準，またはそれを下回る水準で推移することを想定している」と明記した。一方，米中貿易戦争の緊張緩和や円安・株高の市場環境を踏まえ，マイナス金利の深掘りなど追加緩和は見送った。［海外関係事項：業界］［2日］キルギスTaldy-Bulak Levoberezhny鉱床（Chuy州Kemin地区）で開催されたキルギス議会・燃料エネルギー産業・地下資源利用委員会の会議において，Altynken（キルギス・中国合弁企業）社が2019年に同鉱床で3.8tの金生産を予定していることが報告された。Altynken社は2006年4月に登記され，取得権益は香港Superb Pacific Ltd.（中国・紫金鉱業集団の子会社）が60％，Kyrgyzaltyn社が40％である。Taldy-Bulak Levoberezhny鉱床の2018年の金生産量は3,226kgであった。［8日］香港取引所は，イギリスロンドン証券取引所（LSE）グループ（LSE.L）の買収を断念すると発表した。LSE経営陣の賛同が得られなかったためとした。香港取引所は9月，LSEに390億米ドルでの買収を提案していた。［9日］パラジウムの生産者であるNorthAmerican Palladium社（加）は，オンタリオ州ThunderBayの北106kmにあり同社が100％権益を有するLacdes Iles白金族鉱山からの記録的な収益を背景に，同鉱山の60km南部に位置するSunday Lake白金族プロジェクトの51％権益を取得し，存在感を高めている。［11日］PT Vale Indonesia（PTVI）は，PT Inalum（インドネシア）への株式20％譲渡で基本合意。－24－鉱山第780号2019年11月