ブックタイトル鉱山2019年11月号

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概要

鉱山2019年11月号

政国策際動情向報チリ共和国アタカマコーザン(日鉄鉱業)見学報告日本鉱業協会企画調査部吉田直人1.見学日時,見学者(1)見学日2019年8月5日(月)9:00~12:30(2)見学者当協会は吉田直人,他に在チリ日本大使館3名,JOGMEC 2名の計6名(3)案内者アタカマコーザン特約会社:S.C.M.AtacamaKozan曽田社長代行,ホルヘ副社長,三田取締役,倉部長,上村マネジャー他2.アタカマ鉱山概要(社名はアタカマコーザン,鉱山名はアタカマ鉱山と表記する)(1)立地アタカマ鉱山は,チリ共和国の第3州の州都コピアポ市から東へおよそ20kmの郊外に位置している坑内掘りの銅鉱山である。コピアポ市は首都サンチアゴより北へ約600km離れていて,飛行機で約1時間20分,長距離バスで約10時間を要する。アタカマ鉱山の近隣には,PPC(パンパシフィック・カッパー)が単独開発したカセロネス銅鉱山や,日系各社には馴染みの深いラ・カンデラリア銅鉱山がある。特に,ラ・カンデラリア鉱山とアタカマ鉱山は鉱区が隣接しているほどの近さである。(2)合弁形態と特色アタカマ鉱山は,日鉄鉱業株式会社が60%を出資,チリ側のパートナーであるInversionesLas Cruces株式会社が40%を出資するアタカマコーザン特約会社が操業を行なっている。2019年現在の資本金額は500万USDである。世界各地で事業展開している日本の非鉄各社のうち,日本側が操業を担っている数少ない鉱山のひとつである。(3)会社と鉱山の沿革と概要アタカマコーザン特約会社は1999年5月に設立され,鉱山は2003年6月に商業生産を開始した。年間粗鉱生産量はおおむね140万トンから朝もやのコピアポ市街アタカマコーザン社玄関にて見学者全員-6-鉱山第780号2019年11月