ブックタイトル鉱山2019年10月号

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概要

鉱山2019年10月号

三陸町での処理同様,災害がれきを復興資材として再生する工場を設置したものの,当時同町は国が定めた避難解除準備区域内にあり,全町民が避難していました。現在では震災前の人口約7,000人に対し約4,000人まで回復し,地域貢献として,米作り,酒造りの企画をはじめ,町内清掃,チャリティコンサートも開催し,同社が地域活性化に努められていることをお伺いすることが出来ました。特徴2)造粒固化技術についてこれまで再生利用が困難であった建設系混合廃棄物の処理残渣などを原材料として,精選加工をすることにより,高品質な土木資材「造粒石」を製造されています。本技術により,リサイクル率を飛躍的に向上させたのみならず,上記の震災時には,復興支援に貢献した技術として高く評価されています。特徴3)エネルギーの地産地消「未利用間伐材を燃料として活用することで,小規模木質バイオマスは成り立っている。そうすることによって未利用間伐材は価値あるものに変化し,林業を助ける。更に,近隣から調達することにより輸送コスト並びに輸送エネルギーの削減も行われている」見事な,地球環境循環を備えた仕組みであると一同聞き入りました。4.あとがき今回の訪問で,お忙しいところ,また,暑い中ご対応いただきましたサンドビック㈱の方々,恵和興業㈱の方々,並びに本見学会を企画,ご案内いただいた日本鉱業協会の方々に,厚くお礼申し上げます。見学時風景恵和興業社正面玄関にて集合写真-22-鉱山第779号2019年10月