ブックタイトル鉱山2019年10月号

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概要

鉱山2019年10月号

4.久宝谷集積場安定化工事久宝谷集積場は使用終了していますが,鉱山保安法改正による新しい耐震基準レベル2地震動に対応するため現在安定化工事を進めているそうです。全体進捗は,現在17%で完成は2024年を予定しているとのこと。工事は,斜面上部3段を削って下部に盛り直し,傾斜を緩やかにします。また,上部・中腹部に穴を掘り,セメントミルクを流し込んで地盤改良柱を成型するそうです。盛り直し部分では,上部から運搬された堆積物にセメントを混ぜ,押し固めるように少しずつ敷き詰めていました。工事では,歩行帯による車両と歩行者の分離,歩行者の横断帯前の確認警告,WBGT計表示による熱中症予防等の安全に対する配慮が随所に見られました。5.史跡生野銀山生野鉱山の歴史が分かる鉱物館,資料館,観光坑道他の設備があります。今回は,鉱山資料館と観光坑道を見学しました。鉱山資料館では,生野鉱山の説明として,掘り進んだ坑道の総延長は350km以上,深さは地下880mまで達しており,採掘した鉱石の種類は70種類以上にも及ぶとありました。明治の近代化以前の採掘状況を人形で表した模型があり,江戸時代の採掘は,坑廃水のくみ上げに苦労していたとありました。観光坑道は,坑道の途中に江戸時代採掘ゾーン,近代採掘ゾーン,巻揚・エレベーターゾーンが配置されており,両掘削ゾーンでは,時代毎の掘削の様子が人形と実際に使われた機械で分かり易く説明されていました。当日,外気温は36℃でしたが,坑道内は13℃で年間を通して一定とあり,かなり肌寒く上着久宝谷集積場安定化工事観光坑道内部盛り直し工事人車-18-鉱山第779号2019年10月