ブックタイトル鉱山2019年10月号
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鉱山2019年10月号
金香瀬坑廃水処理場ました。選別していた金属は,錫(→生野精錬所),銅(→直島精錬所),亜鉛(→秋田精錬所)の3種類とのことです。選鉱する鉱石は,始めにハイドロコーンクラッシャーで2~3cm大に粉砕し,ロッドミル,ボールミルで摩鉱し,デンバー型,アジテア型浮遊選機で銅,亜鉛,鉛を選別し,ウィルフレーテーブル型,ジェームステーブル型比重選鉱機で錫を分離採取していました。選別された精鉱は,オリバーフィルターで脱水して各製錬所へ輸送されていました。尾鉱は直径33mのものも含めた5基のシックナーで水とスライムを分離して水は全量再利用(上流工程へポンプアップ)していました。スライムは一部を明延鉱山で坑内充填に使用され,残りは間歩谷,鳥の奥,鳥の奥第二の捨石集積場へポンプで移送されてい金香瀬坑廃水処理場沈でん池た時点では神子畑鉱山として操業していましたが,採鉱不良で閉山後,明延鉱山の選鉱場として明延鉱山が閉山になる昭和62年まで操業していました。当時全国の錫の95%を産出していたそうです。明延鉱山は,まだ鉱石埋蔵自体はあり,現在は坑廃水の水質維持の為に水没させ,酸素との接触を防止していますが,水を抜けばすぐにでも採掘再開可能とのことでした。【神子畑鋳鉄橋】明治18年に神子畑~生野間の鉱石運搬馬車道として架けられた5つの鋳鉄橋で現存する2橋の内のひとつ。全鋳鉄橋としては日本最古で近代化産業遺産に指定されています。【神子畑選鉱場跡】明延鉱山から27,000t/月の鉱石を明神電車で約6.4km輸送し,神子畑選鉱場で精鉱にしてい旧神子畑選鉱場跡33mシックナー-16-鉱山第779号2019年10月