ブックタイトル鉱山2019年8・9月号

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概要

鉱山2019年8・9月号

表6 SXEW銅生産(単位:1000t,%)暦年2014年2015年2016年2017年2018年構成比18/17ヨーロッパ72.572.375.075.171.51.9▲4.8マケドニア1.52.31.41.40.8▲43.0スペイン71.170.073.673.770.71.9▲4.0アフリカ950.8976.6905.6913.21,073.328.117.5コンゴDRC734.8792.8707.2671.2821.121.522.3ナミビア10.716.415.514.60.4▲5.6ザンビア216.0173.2182.0226.6237.66.24.9アジア177.2215.8247.8198.4302.67.952.5中国35.544.944.444.444.41.2キプロス3.12.11.71.31.2▲9.1イラン11.913.111.813.013.20.31.2カザフスタン13.512.135.342.539.71.0▲6.6ラオス88.589.378.562.966.31.75.3モンゴル2.115.015.214.614.20.4▲2.8ミャンマー22.539.360.919.5123.63.2532.7アメリカ2,605.22,604.52,512.92,370.32,339.261.3▲1.3ボリビア1.81.82.22.23.30.151.5ブラジル3.93.63.63.63.60.1カナダ0.5#DIV/0!チリ1,844.01,778.41,660.31,586.21,575.341.3▲0.7メキシコ158.2158.4158.4158.4158.44.1ペルー83.873.173.962.466.31.76.2米国513.5588.8614.5557.5532.313.9▲4.5オセアニア42.639.029.127.630.60.810.8オーストラリア42.639.029.127.630.60.810.8世界合計3,848.33,908.33,770.43,584.63,817.2100.06.5西側世界計3,708.63,747.03,597.03,420.13,652.695.76.8東側世界計139.7161.3173.4164.5164.64.30.1(出典)World Metal Statistics 2019.7となった。フィリピンはパサール製錬所の能力増強後の立ち上げで38.1%増の287千t,インドネシアはグレシック製錬所の定修閉鎖長期化の影響で1.4%増の275千tにとどまった。ヨーロッパでは,ロシアが横ばいの949千t,ドイツが3.6%減の670千t,ポーランドが3.9%減の502千t,スペインが2.2%増の429千t,ベルギーが3.5%減の389千t,スウェーデンが2.3%増の225千t,ブルガリアが2.2%減の224千tなどとなった。アフリカでは,コンゴ民主共和国が17.5%増の821千t,ザンビアが22.4%増の529千tであった。鉱石生産同様,コンゴ民主共和国がコルウェジ鉱山の増強見合いで,ザンビアが2017年のカタンガマイニングとモパニカパーの減産解除,2018年のチャンビシ鉱山の能力増強に伴い増産となった。オーストラリアは前年のオリンピックダム製錬所の大型定修に伴う減産の反動で5.6%増の407千tへと回復した。(3)銅地金消費2018年の世界経済は実質GDP伸び率が3.6%と2011年以来の伸びを記録した前年の3.8%からはやや鈍化した。国別には,米国が大規模な減税や財政支出に牽引され個人消費や設備投資が拡大し,GDP成長率が前年の2.2%から2015年以来となる2.9%に上昇した。EUは2007年以来の高水準であった前年の2.7%から2.1%に低下,ユーロ圏も同様に2.4%から1.8%に低下した。金融緩和策の継続により個人消費は堅調に推移したが,輸出と設備投資が減速した。日本は年末に景気拡大局面が戦後最長の“いざなみ景気”に並んだが,年後半からは米中貿易戦争,中国経済停滞の影響により急減速し,GDP成長率が1.9%から0.8%に低下した。中国は金融規律引き締め政策が実体経済にも影を落とし,GDP成長率が6.8%から6.6%へと1990年以来の低水準に鈍化した。新興経済圏も輸出環境の悪化を背景に4.8%から4.5%に低下した。(表10参照)2018年の世界の銅消費は2.1%増の23,790千tで2014年以来の高い伸びとなった。(表7参照)地域別には,アジアが2.7%,アメリカが3.2%,アフリカが14.5%,オセアニアが64.10%増加したが,ヨーロッパが1.9%減少した。アメリカ大陸では,米国が2.4%減の1,814千tと2013年以来の高水準,メキシコが7.4%増の399千t,ブラジルが3.4%増の291千tであった。ヨーロッパでは,ドイツが1.7%増の1,200千t,スペインが13.0%増の367千t,ポーランドが8.0%増の296千t,ベルギーが27.8%増の243千t,イタリアが3.1%減の552千t,ロシアが18.1%減の316千tであった。アジアでは,中国が5.9%増の12,482千tで2014年以来の高い伸びとなり,世界合計の52.5%を占めた。中国の見掛け消費は基本的に生産±輸出入±上海先物取引所在庫で算出され,保税在庫,生産者在庫,消費者在庫,流通在庫,国家備蓄の増減は加味されていない。ネット輸入が前年の3,020千tから3,471千tに増加したことも見掛け消費増加の一因。日本は緩やかな景気回復を背景に4.1%増の1,039千tと4年鉱山第778号2019年8・9月-82-