ブックタイトル鉱山2019年8・9月号

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概要

鉱山2019年8・9月号

伸材とも同比マイナスとなった。接点と展伸材は前年度の反動減と考えられる。6.その他向け需要及び総需要(報告値ベース)その他向け需要は3年ぶりに低下,前年度比15.2%減の510tとなった。輸出も含めた総需要は,輸出が前年度比減となったこともあり,前年度比6.7%減の5,492tと6年ぶりに低下したことで,5年連続の過去最高とはならなかった。7.総在庫推移生産者,消費者などを合わせた総在庫は,2018年の年度初の900t台から年度央の1,000tまで積み上がったが,年度末にかけて800t台まで減少した。生産者在庫もほぼ50~80t台とやや幅のある範囲で推移した。Ⅲ.銀地金輸出入(表7,9,10参照)上でも述べたように,2018年度の輸入は生産増もあり4年ぶりに減少した。一方,輸出は内需低迷基調から8年連続で過去最高となっていたが,2018年度では減少に転じ,小休止した。暦年ベースでは,輸入が3年連続で増加したが,輸出は年度と同じく9年ぶりに減少した。輸出は前年まで8年連続で過去最高を記録したが,2018年ではその記録を続けることは出来なかった。暦年ベースでの輸出入を詳しく見ると,銀地金輸入は前年比2.6%増の2,172tと3年連続で増加した。前年に引き続き,地金,粉とも増加した。地金に関しては,韓国,香港,米国,メキシコ等からの輸入が前年比増となり,これが結果的に輸入の3年連続の増につながった。中国,フィリピン等からの輸入は低調だった。粉の輸入は主として中国,マレーシア,ドイツ,米国の4ヵ国が牽引したことで,前年比5.0%増の88tとなった。2018年の地金輸出に関しては,上記通り,過去最高の記録がストップした。地金,粉とも減少した。粉の輸出も6年連続して過去最高を記録していたが,その記録も2018年でストップした。地金は3年連続の減だった。地金と粉を合わせた輸出量は前年比2.0%減の4,585tとなった。それでも,粉の大量輸出は,主としてアジア,欧州,北中米を中心にその輸出が続けられている。2018年では,中国,タイ,マレーシア,インドネシア,デンマーク,ドイツ,チェコ,米国,メキシコ等は前年比プラスとなったが,韓国,台湾,香港,シンガポール,フィリピン,英国,プエルトリコ等はマイナスとなった。また,地金では中国,台湾,タイ等が増加したが,ベトナム,シンガポール,フィリピン等は減少した。香港は2年ぶりに輸出実績があった。-73-鉱山第778号2019年8・9月