ブックタイトル鉱山2019年8・9月号

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概要

鉱山2019年8・9月号

【国内】I.建値推移(【海外】の項の図1,2,表1参照)2018(平成30)年の国内銀山元建値は,年間を通し,ほぼ一本調子で下げ続けた。大きく浮上して回復する気配はほとんど示さなかった。1月4日に63,300円/kg(キログラム)でスタート,1月はこのまま60,000円台をかろうじて守ったが,2月下旬に60,000円台を割り込むと,3月は50,000円台後半で推移,一回も60,000円台を回復することが出来なかった。4~6月は一時的に60,000円台を回復する場面も見られたが,概ねは50,000円台後半での小動きに終始した。7月以降は,ほぼ一本調子で下げ続け,9月には51,000円水準まで下押しし,2010(平成22)年8月以来約8年ぶりの低水準へ落ち込んだ。9月に大きく続落したこともあって,10~12月は,軟調気配は継続していたものの,52,000~55,000円の範囲でやや落ち着いた値動きとなった。12月27日には55,200円をつけて越年した。年明けの2019年では,やや水準を切り上げ,55,000円前後の小動きとなったが,7月後半から,金と同じく上昇気流に乗り,50,000円台後半から60,000円台前半へ上伸し,約1年半ぶりの高値水準となっている。2018年の銀建値の平均価格は57,123円と前の年を5,000円強下回り,再び低下した。平均価格で比べれば,2009(平成21)年の45,033円以来9年ぶりの低水準となった。年間の最高値は1月5日の63,900円,最安値は9月7日の51,830円となった。Ⅱ.2018(平成30)年度国内の需給(図4,表7,8参照)1.生産2018(平成30)年度の生産は前年度比7.0%減の1,774tと2年連続で減少した。銀は銅や亜鉛等の副産物であるが,2018年度では銅の生産は上昇したものの,亜鉛は微減だったことから,また銀国内需要の大幅低下などマイナス要因もあり,生産は回復しなかった。とくに後者の要因が,昨今の銀地金生産を制約する方向に働いており,したがって今後の生産は減少へ向かうことがあっても,以前のように2,000t台へ復帰することはまずないであろう。2018年度の原料別生産では,海外鉱出とその20.515.420.921.723.620.226.136.221.430.610.35.15.713.15.05.75.713.83.06.36.216.23.36.96.018.03.66.16.017.23.210.75.216.43.510.36.716.48.48.84.711.610.66.85.310.49.58.15.910.210.79.64.910.011.09.54.713.07.94.913.89.64.612.69.44.211.53.736.145.047.044.247.449.156.358.048.347.052.946.850.050.350.852.255.653.752.254.354.78.58.58.38.29.68.13.65.66.43.68.03.85.86.84.04.98.16.94.310.44.38.87.96.97.78.28.49.78.86.38.98.78.28.17.99.28.89.44.54.34.43.70% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%8.245.354.347.444.143.544.337.030.345.535.74.34.43.94.34.34.34.39.79.79.410.08.78.07.14.95.77.16.67.26.87.26.65.828.720.117.518.416.418.217.719.325.627.121.123.120.618.517.418.315.214.715.513.313.8写真感光用硝酸銀その他の硝酸銀接点銀ろうめっき用極板展伸材その他図4銀内需用途別シェア鉱山第778号2019年8・9月-70-