ブックタイトル鉱山2019年8・9月号

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概要

鉱山2019年8・9月号

表1銀価格推移表(為替相場付き)日本山元建値(円/kg)(注1)米国英国為替相場(注3)平均最高最低ハンディ・ハーマン社建値ロンドン・スポット¢/toz円/kg¢/toz(注2)円/kg(円/£)(円/$)(円/ユーロ)2014年平均65,958 (2/25)73,900 (11/6)58,1001,907.15165,5171,907.83365,540178.21106.85141.922015年平均62,690 (1/23)71,280 (12/15)54,8201,571.71461,6721,569.78361,596189.10122.05135.812016年平均60,859 (7/15)70,220 (1/18)53,6201,714.62260,5511,710.14760,393151.72109.84121.832017年平均62,978 (3/2)68,900 (7/10)58,6301,706.52362,1011,705.36062,058148.51113.19128.172018年平均57,123 (1/5)63,900 (9/7)51,8301,571.38756,2961,571.01756,283151.48111.43131.922018年(h30)1月62,510 (5)63,900 (31)61,3501,712.71461,5961,716.84161,744157.40111.86136.832月59,280 (1)62,310 (28)58,0501,658.23758,0901,665.92558,360155.11108.96134.963月57,650 (12)58,440 (19)56,9101,647.29556,7061,647.04856,698152.15107.07132.384月58,890 (20)60,960 (5)57,3901,664.83858,0431,660.85057,904155.53108.44133.575月59,560 (23)60,360 (30)58,6101,648.99158,7101,646.83358,633151.91110.74131.196月59,870 (15)62,430 (29)58,2501,654.14359,0481,652.33358,983150.22111.03129.937月57,790 (13)59,260 (24)56,3701,572.30056,8091,571.00056,762150.66112.38131.668月54,840 (1)57,130 (16)52,6201,498.70454,0051,500.50054,070147.11112.08129.809月52,700 (26)53,850 (7)51,8301,427.16851,8081,426.30051,777150.05112.91131.9310月54,310 (3)55,380 (11)53,0801,459.67453,4151,458.37053,368150.83113.82131.1311月53,750 (5)55,100 (13)52,7001,435.34352,7741,436.68252,823150.29114.36130.2912月54,320 (14)55,210 (3)53,3901,477.24053,9111,469.52653,629146.46113.51129.422019年(h31)1月56,070 (31)57,510 (22)55,2101,563.94855,3001,559.02355,126144.79109.98125.962月57,560 (21)58,660 (15)56,8201,581.46056,6311,580.62556,601147.61111.38126.803月56,120 (1)57,380 (29)55,1001,530.30555,2231,532.07155,286150.64112.24127.184月55,500 (9)56,060 (24)54,7301,505.51454,5651,504.20054,518149.66112.73127.07(r元)5月53,040 (7)54,450 (29)51,8601,466.20552,2591,462.54852,129144.79110.86124.35(注1)1984年=昭和59年1月より日建て,( )内は日付。(注2)2014年=h26年7月までペンス/toz。(注3)三菱UFJ銀行TTS相場。たものの,2018年の第4四半期に,銀はついにやっとのことで反発した。第4四半期の初めから11月中旬まで,銀は$14水準を下回り,下落基調を辿っていた。しかし,米国の景気減速に対する懸念が高まるにつれて,市場はFRBが金利上昇のペースを和らげるのではないかと推測し始めた。12月の会合でFRB議長が0.25%金利を引き上げたとき,市場は株の安値売りを仕掛け,FRBの決定を支持しなかった。米ドル指数はまた,FRBがより保守的になると予想される水準へ落ち込んだことで,貴金属相場全体で急激な回復が見られた。銀価格は第4四半期末には$15台へ復帰した。しかし,第4四半期では銀価格は前期比2.8%下落した。銀価格のボラティリティ(変動率)は,2018年に2017年の19%から14%に低下した。価格のボラティリティは,凡庸な相場を反映して過去2年間で低下してきたが,実際のところ2018年のボラティリティは過去10年間で最低の記録となった。ちなみに,2011年の銀価格の年間平均ボラティリティは61%に達した。3.2019年に急上昇?2019年も3月まで低水準の$15台を懸命に死守してきたが,4月に$15台割れとなった。5月まで弱含み推移となり,このまま弱含み体質が継続するかに思われたが,6月に入ると,米金融政策の変更に伴うドル安や中東情勢の緊迫化により$15台へ復帰した。このままの情勢が続くならば,金とともに急上昇の流れに乗る可能性の目も出てきた。この文章が公にされる頃には,何らかの方向性が見えているかもしれない。長く続いた退屈で窮屈な価格展開から抜けだすかどうかといったところか。Ⅱ.世界の需給―概要(2018年の銀市場を形作った三つの特徴)(表2,3参照)2018年の銀市場について,昨年トムソン・ロイター(フィナンシャル&リスク部門)から社名を変更したリフィニティブ(=Refinitivは,金融情報やリスク管理などのサービスを提供する企業として2018年10月1日に誕生した。前身はトムソン・ロイターのファイナンシャル&リスク部門で,トムソン・ロイターとブラックストーン・グループ率いるプライベートエクイティ(PE)の間で締結された戦略的パートナーシップ合意に基づき,ファイナンシャル&リスク部門の株式をトムソン・ロイターが45%,ブラックストーン側が55%それぞれ保有し,トム鉱山第778号2019年8・9月-60-