ブックタイトル鉱山2019年8・9月号

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概要

鉱山2019年8・9月号

35.934.729.328.229.223.16.51.929.529.136.935.136.149.650.646.447.747.938.132.038.120.25.43.921.85.64.621.25.75.020.96.04.511.94.74.316.65.65.121.85.64.69.08.48.17.39.22.52.51.62.22.79.27.36.82.88.55.2 1.79.65.93.46.63.15.05.912.210.49.54.85.25.05.54.85.14.6 2.711.45.52.517.15.24.010.38.815.012.515.617.221.823.19.227.912.57.67.915.313.710.511.610.415.40% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%15.622.922.96.03.58.87.017.212.314.714.514.010.09.610.95.29.19.911.015.79.29.018.88.85.05.129.927.238.442.937.845.913.212.729.531.526.930.329.514.415.524.326.927.538.033.823.646.739.933.734.546.834.939.9電気通信機・機械部品用歯科・医療用めっき用宝飾用その他私的保有向図6金内需用途別シェアけを中心に健闘したものの,私的保有金向けのさらなる減から,過去最低だった2014年をも大きく下回り,前年比13.7%減の82tとなった。ところが,2018年では,喜ぶべきことに,前年に引き続き電気通信機・機械部品用向けやその他向け(消費者需要)の増加,宝飾用の需要の大幅増,円建て価格横ばいによる私的保有金の払出の増加という三大要因から前年比23.8%増の101tと2013(平成25,円建て価格が大きく上昇した年)年以来の高水準となった。上の国内価格の記述通り,円建て価格が2018年では横ばいで推移したことから,金が買いやすくなって私的保有金への払出は前年比35.8%増の30tとなった。ここ数年の傾向でもある個人の保有金からの流出量(地金商への個人売り)が下火となっていたことも私的保有金への払出へプラスに働いた。私的保有金の払出という投資需要が上昇するなか,この数年来の傾向であった輸出増加傾向は,「金流通統計」でも衰え(貿易統計でもマイナス,下記参照),118tと前年の半分以下となった。2018年では生産が確実に上昇し,内需もここ数年来で一番高くなる水準まで回復したことが,輸出の減を導き出したと言えよう。貿易統計(下記参照)によれば,輸出は5年ぶりに低下,過去最高だった前の年の183tを50t以上減少し128tとなってしまった。実需に関しては,消費者需要,準消費退蔵とも前年比二桁増となった。消費者需要は2年ぶりの増,準消費退蔵が3年連続の増となった。とくに準消費退蔵では久方ぶりに宝飾用が準消費退蔵分野の需要を牽引した。価格の横ばいやここ数年来の需要低迷への反動などが背景にあると考えられる。準消費退蔵に含まれる,美術工芸品用,東京オリンピック需要が期待されたメダル用,そして前の年大幅増のその他は減少した。消費者需要では主要分野である電気通信機・機械部品用とその他がそれぞれ前年比28.2%,同10.8%の二桁増となった。電気通信機・機械部品用は3年連続で上昇,世界的な電子材等の需要不振やよほどの経済的な支障がない限りこのまま回復基調を辿るように思われる。一方,歯科・医療用は2年連続,めっき用も3年連続のマイナスとなった。繰り返しになるが,退蔵投資である国内の私的保有金としての需要は,上でも述べたように円建て価格の横ばい推移等により,個人の購入-55-鉱山第778号2019年8・9月